8/26のしゅちょう
            文は田島薫

戦争を止める方法、について 120


米国、イスラエル、エジプトの3ヶ国政府高官は、カイロで、イ

スラエルとハマスの停戦に向け協議し、イスラエルが主張するガ

ザ南部のエジプトとの境界地帯でのイスラエル軍駐留継続につい

て、米国などが撤退を要求し、その前日にも、バイデン大統領は

ネタニヤフ首相と電話会談し同様の説得を試みたようだけどネタ

ニヤフ首相は譲らなかったのが、22日にはその一部からの撤退を

受け入れたらしいんだけど、結局、ネタニヤフ首相には、自分ら

の主張は正当でハマスの側に妥協する必要は感じてなく、その件

も自分らにできるだけ有利な形で停戦協定を治める単なる交渉用

カードと考えてるんだろう。

それに対して、ハマスが納得してないのはもっともなことなのだ。

自分たちの管轄地域に軍隊は入り込んで来て、破壊のかぎり殺戮

のかぎりを尽したあげく、まだそれを継続すると宣言して、停戦

後も軍隊は引き上げないつもりだけど、そんなに言うなら、ちょ

っとだけ軍隊を引き上げる、って言ってるだけなのだから。

それでもネタニヤフ首相に米国が根気よく説得すれば、少しは言

うことを聞くことがわかったなら、その言うことを聞く理由に、

軍事支援を止められたら困るから、ってことをよく米国は認識し

てもっと根本的な妥協までさせなければいけないのだ。

だって、ガザのパレスチナ人たちへのジェノサイドが続いてて、

それを停戦後に再開する、って明言してるネタニヤフ首相を止め

ないことにはほんとの和平協定にはならないのだし、ハマスも納

得はしないし、共闘するレバノンのヒズボラだって攻撃は止めな

いし、テロも拡大する怖れがあるのだから、是非ともネタニヤフ

首相には自分の悪行を懺悔してもらうことが必要なのだ。

ネタニヤフ首相も悪いんだけど、それを増長させてしまってる米

国政府も悪いのだから、民主党のハリス大統領候補も軽々しくイ

スラエル支持を口に出す時ではないし、まず、イスラエル、ネタ

ニヤフ首相の暴走を止めることを言うべきなので、その点では、

トランプ大統領候補の方が理があるのだ。

ウクライナとロシアの方もそうだけど、戦争はとにかく止めるこ

とが一番大事なのであって、ガザなどは、イスラエルの一方的暴

力進行中なのだから、支持なんかしてる場合じゃないだろう。




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