6/17のしゅちょう 文は田島薫
(戦争を止める方法、について 110)
ウクライナのゼレンスキー大統領が主導して先週末、100を超える
国や組織が集まり平和サミットが開かれて、ロシア軍の完全撤退を
含んだゼレンスキー大統領の10項目の和平案のうち、とりあえず、
原発や核兵器威嚇についてなど3項目の決議し、最終的には、西側
諸国の賛成でロシアに圧力をかけて10項目を達成したい考えのよう
なんだけど、サミットに呼ばれてないロシアは、独自の和平案とし
て、東部4州からのウクライナ軍の撤退を条件にしてるのだから、
交渉成立が容易じゃないことははっきりしてるのだ。
双方のリーダーが自分の正当性を主張しながら、相手を全面否定し
てる間にも戦争が続いてて、施設の破壊や兵士や民間人の命が失わ
れてるわけだから、そういった現場の当事者たちは、なんとか即刻
戦争は終わりにしてもらいたい、って感じてるはずなのだ。
西側からは、ロシアのプ−チン大統領は理不尽な無法者に見えるだ
ろうけど、プ−チン大統領の側からは、西側こそが侵略をくり返し
てきた前科者だ、って自分たちはそれの侵略を未然に防ぐことと、
ウクライナにいる親ロシア派住民の自由を保護する目的があるのだ
だとかなんだとか、情報統制の独裁制のため自らの情報収集力にも
欠陥が起きて自分で自分の首を締めてる、ってようなプ−チン大統
領側の特殊事情もあるのだ多分。
頭ごなしに悪党だと、切り捨てて力で押さえ付けようとする方法は
うまく行くはずはないのだから、必ず当事者同士の交渉は必要にな
るのだ。相手の事情もよく考慮検討して、敵対関係から脱するのが
いいことなんであって、今はロシアのウクライナ侵攻ショックで、
各国が軍事同盟や国防を意識しだしてるのだけど、歴史的には軍事
同盟が禍する例の方が多いのだから、最終的にはNATOなんてな
くなる方がいいのだ。
イスラエルとハマスの停戦交渉に関しては、ハマス側の恒久停戦の
要求が正論であって、何週間かの期限付き停戦で人質を全員救出で
きたら、ハマスをせん滅するまで攻撃はやめない、って言うネタニ
ヤフ首相の考えは公平性を欠いた短絡的妄信でしかないのだ。
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