よよいのよん
            文はよん

真実の職人

築30年以上の我が家、大切にしているつもりだけど遂に襖の紙が劣化で

裂けてきた、この際張り替えよう!と思った。かなり安く張替えができ

ると新聞の折り込み広告にあったけれど、どうしよう思っていたら買い

物に行く途中の小さな看板に○○内装店とあった、電話番号をメモして

早速電話してみた。

御主人が来てくれて襖を見、襖の事を説明をしてくれ、襖紙の見本帳を

置いていくつか見積もりを出しますと言って帰って行った。そして数週

間後きちんと仕上げられた襖が入った。部屋が明るくなった。

襖が出来上がってくる間キッチンの壁紙も張り替えてもらおうかしらと

思ってその時聞いてみた、すると「こう言った木の内装でキッチンの壁

が新しくなるとせっかく汚れも一緒に馴染んでいるのが変わってしまう

からこのままで良いと思いますよ」と言われた、そう言えば襖の話の時

も「子供さんのいる家の襖の張り替えはお断りしてます、商売っけがな

いって言われますけど…」

職人ってこういう人のことを言うんだ…と思った。




ご感想は「よよいのよん感想」と書いてこちらへ(今号中か次号に掲載)


戻る