12/30のしゅちょう
            文は田島薫

戦争を止める方法、について 138


イスラエルのネタニヤフ首相はガザ地区のハマスが標的と言

いつつ執拗な軍事攻撃を続け、先々週末にも病院や学校が空

爆し女性や子どもを含めた80人余を殺し、昨日も北部で同

様に100人余を殺した。

ガザ地区の7割の建物を破壊し、民間人も無差別にすでに4

万5千人以上を殺戮しているのに、それをいつまで続けるつ

もりなのか、ハマスとの間で停戦合意に近づいてる、と言わ

れててもイスラエルの独り勝手で強硬な軍事行動はレバノン

のヒズボラに対しても波及し、約3千人を殺して、こちらも

同様の情況が続いてる。

きっかけのハマスによるテロで1千2百人の同胞を殺されたイ

スラエル人たちの6割以上がどうもイスラエル軍の軍事行動

を支持してるらしいのは、ハマスに象徴されるパレスチナ人

たちからの殺意を感じている恐怖心からなんだろう。

ハマスもパレスチナ民間人も同一視して敵視してしまってる

のは、パレスチナ人たちの多くがイスラエル人たちを敵視し

てしまってるのと同様だろう。

そもそも1年余前のハマスによるテロが起きたのがそもそも

の原因ではなくて、そのテロが起きる原因はイスラエルの国

際ルールを無視したヨルダン川西岸への強硬な入植政策と、

ガザ住民への圧制であり、それへのささやかな反対示威行動

に対する、数10倍返しの無差別報復空爆がパレスチナ人たち

の怒りの元なのだ。

自分たちの悪行を棚に上げて、相手のテロだけ悪と断じて、

それから国民を守るための軍事攻撃だ、って主張するネタニ

ヤフ首相は、自国の国土と自分の権力拡大を目的にしてるだ

けで、本当に国民の命を守る意志があるなら、なにをおいて

もイスラエル人の人質解放のためにハマスとの交渉を優先す

べきなのに、軍事攻撃で双方の兵士の命やパレスチナの民間

人の多くの命を奪い、人質たちの命にも危険を招いたままで、

結果双方に無用の敵視の悪循環を拡大してるだけの愚策を継

続してるだけなのだから、イスラエル支持する各国は即支持

を終了し無用な戦闘を終わらせるのが一番なのだ。




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