きょうのしゅちょう 文は田島薫
(戦争を止める方法、について 128)
昨日はガザ北部の住宅地をイスラエル軍が空爆し、半数以上
が民間人である87人が殺された。イスラエル政府は、ハマス
の戦闘員に的をしぼったもので、外部メディアの報道は死者
数に誇張があるとかなんとか、自分の正当性を主張してるん
だけど、すでに4万1千難百のパレスチナ人を殺害してて、そ
こに多くの民間人が含まれてることはわかってて、さらに、
その攻撃を続けるつもりのようなのだ。
先日、ハマスの最高指導者を殺害したネタニやフ首相は、テ
ロ組織であるハマスやレバロンのヒズボラを壊滅させるまで
攻撃を続けるのがイスラエル市民の命を守る正当な行動なの
だ、って主張してるんだけど、自分たちこそ、パレスチナの
民間人を無差別殺戮してるテロ組織だってことの自覚がない
ようで、パレスチナ人たちからだけでなく、われわれ第三国
の人間の公平な目で見れば、イスラエル軍もネタニヤフ首相
も同様の対象なのに、たまたま軍事力のある米国の支援を受
けて力の差が勝ってるのでいい気になってるだけなのだ。
正義を謳って戦争をして力の強い方が勝利する、ってことで
負けた方はそれに服従する、って形はもう人類全体のために
ならないからやめにしよう、ってことで国際連盟なり国際連
合を作ったはずなのに、相変わらず同じ時代錯誤のパワーゲ
ームが世界を支配してるんでは、安定した世界平和はいつま
でも創れないだろう。
ウクライナではゼレンスキー大統領が欧米に呼びかけて、自
国への軍事支援をもっと強化して、ロシアを屈服させる終戦
案を出してるんだけど、現実の戦況では、ロシアの方も兵士
不足になって、中高年もかり出したり、北朝鮮から兵士を送
ってもらったりしてるようなんだけど、ウクライナ国境では
ロシアの優勢が続いてるようだから、ゼレンスキー大統領の
思惑通りにはいかないまま、双方の兵士が死に続けてるのは、
けっきょく、双方のリーダーも、双方を支援する国のリーダ
ーも、リーダー当人の命以外の命だから、何人死のうがかま
わないとどっかで思ってるからなのだ。
とにかく、始まった戦争を止めるのは難しいことはわかって
るんなら、しかたないから行くとこまで行かせるか、では、
だめに決ってるのだ。なにはさておきまず戦争は止める努力
こそが各国のリーダーが今やるべきことなのだ。
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