10/15のしゅちょう
            文は田島薫

戦争を止める方法、について 127


ガザでも、レバノンでも、ネタニヤフ首相のイスラエル軍は

ハマスや更にヒズボラの壊滅を目指してるらしく、連日攻撃

を続け、そのたびに巻き添えになった何十人もの民間人の犠

牲が出続けている。

2日前に、ヒズボラの無人機がイスラエル北部の軍基地を攻

撃して兵士4人が死亡60人が負傷したことの報復に、イスラ

エル軍は翌日にレバノン北部のキリスト教徒が多いアイトゥ

の避難民が入居してる住宅を空爆し21人を殺した。

ガザでも同時期、中部ヌセイライトで避難民がいる学校が砲

撃を受け22人が死亡し、北部シャバリアで女性や子どもを含

む10人が死亡し、ガザ市で8人が死亡した。

例によって、イスラエル軍は、テロリストのみを攻撃対象に

している、って言ってるんだけど、避難民テントや学校や病

院や民間人の住宅を攻撃すれば民間人の犠牲が出るのは分か

り切ってることなのに、そこにハマスなりヒズボラなりが隠

れてる可能性がある、ってだけで攻撃してるのだ。

イスラエルの民間人が殺されたテロでの報復はいくら拡大し

てもテロ組織壊滅はイスラエルにとって安全に必要なことだ、

と正当化されるかのような態度のネタニヤフ首相は、結局、

人種差別主義者で、イスラエル人の命の重さよりパレスチナ

人のそれはずっと軽いと考えてるのだ。

そして、イスラエル人の人質を解放すると言いながら、攻撃

を続ければ、その命も危ういわけなのに気にしないのは、自

国の兵士の死さえも報復の言い訳に使えると考えてるだけな

のだ、きっと。

なんでそんな単純で一方的な戦略を一途に進めることができ

るのか、って言えば、戦闘で勝てばいいのであって、相手は

いくら殺してもいいし、味方のそれより少ない死は問題では

ない、と考えてるのだ。

だってとにかく多くの犠牲を生もうが優勢な戦争をしてれば、

自分自身の命は失われる心配がない、ってことなのだ。

ネタニやフ首相は、危ない病気を持った禁治産者、ってこと

なのだから、イスラエル国民は目を覚ました方がいいし、米

国や欧米や日本も彼を支持しててはいけないのだ。




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