6/26のねこさん       文は田島薫

うっしーむんにはげしくさけばれる


先日の午後、2階の居間にいると、向かいのアパートの方からねこさ

んの必死の叫び声が聞こえるんで窓から見てみると、アパートの前の

自転車置き場の屋根で寝転んでるむんが、そばに寄って来たうっしー

に首だけ起こして叫び続けてるのを、うっしーが困ったように立ちす

くんでるんで、私が外へ出て行って、自転車置き場のわきの花壇の淵

に立って屋根から身を立てると、うっしー、不本意そうな顔をしなが

ら屋根から下りて行き、少し離れたところで寝転んだ。


こーやっておいらがこの屋根に来ると、だれかがいて、おいらをじゃ

まものにすんだよな。また、こんにゃろーばかやろー、言ってるやつ

がいるね、そばへ言って、なんだと?って言ってやっか、なんだと?

ん?全然おどろかないねー、つーか、ずーとおどろきっぱなし、かも。

だから、なんでそんなになんかさけんでる、ってわけなの?ん?全然

こっちの言うこと聞いてくんないねー。きっとこーふんしすぎてばか

んなっちゃってるのかもね。あ、あの人が来たね、そんなにさけぶの

やめなさい、って言うかもしんないけど、ばかんなっちゃってるこい

つは聞かないよね。わーったわーった、おいらがわるかった。


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