5/8のしゅちょう
            文は田島薫

(戦争を止める方法、について 53)


1年以上ここでだれか仲裁してウクライナ戦争を早く止めろ、ってことだ

けをだらだら言い続けてるだけなんだけど、それでもいつまでたってもそ

れが成し遂げられないのは、これも繰り返して言ってることなんだけど、

それの継続をいろんな理屈をつけちゃ支持する層がいて、そういう層はほ

ぼ自分の命の危険がない戦場ではない安全な場所にいるのに、一方、悲惨

な目に遭い続けているのは、その現地で戦う兵士たちであり、近辺で巻き

添えを食う一般市民やその家族たちなのだ。

戦争を止めるのに、一番大事なことは、まず、相互の要求条件を保留にし

てとりあえず停戦をして話し合いを始めることなのだ。

そのためには、当事国以外の第三国たちが協力してその説得と交渉に精を

出すことがいいのであって、自国の都合による片方の国だけに正当性を判

断して軍事支援することではないのだ。

戦争は無垢の市民の犠牲を放置する、ってことによって、どんな正当性の

理屈をつけても双方にとって絶対悪と言わざるおえないのだ。

人類は不完全なものだから、和平交渉してお互いが理解しあうのは難しい、

とか、話し合いで始まった戦争を止めることは不可能、とか言うのには、

現実味と説得力がありそうで、ただ戦争を止めろ、って言ってるのは空論

に聞こえる、ってことも一般人の常識的感想なんだろう。

多分その通りで、双方が自国の利益保存を考えて始めたら、特にリーダー

にとって、勝利が最大目的になり、敗北は是非とも避けたい、ってことで、

兵士たちや国民の何割かが犠牲になっても仕方ない、って考えてるところ

に、ただ止めろ、って説得は難しいのは事実だろう。

じゃ、難しいからやっても無駄、って結論するのは、毎日命の危険に遭っ

てる国民の切実な平和への気持が軽視されてることのわけであり、難しく

ても周囲の国々が協力し合って努力するべきことなのだ。




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