4/17のしゅちょう
            文は田島薫

(戦争を止める方法、について 50)


ウクライナは、イギリス、ドイツから高機能戦車を供与され、ポーランド

やスロバキヤからは戦闘機を供与され、一方、ロシア兵の軍事装備は不足

気味だ、ってことで、ウクライナの攻勢が勝ってるようにも見えるんだけ

ど、ロシアのプ−チン大統領は、全く引くつもりはないようで、兵士供給

確保のため、逃亡ができないように法整備をしたりして数十万の兵力増強

を計ってたり、ドローンやミサイルでウクライナ各地のインフラ破壊を続

けながら、隣国ベラルーシに戦術核兵器の配備をした。

侵略された方のウクライナの都市や施設の破壊はひどいし、民間人の犠牲

や難民になった数も大変なもんだけど、兵士の犠牲で言うと、どうも、ロ

シア側の方が多いようだ。

この戦争は、独裁者のおかげで、被害はウクライナ国民だけでなく、なん

のための戦いなのかもわからないまま兵士になることを強制されたロシア

の若者たちやその家族もまた犠牲者なのだ。

メディアでは、侵略者と妥協せずに正当性のあるウクライナが勝利しなけ

ればならない戦争なのだ、ってような論調が多いんだけど、戦争の前線に

いる人々にとっては、勝ち負けよりも自分の明日の命がどうなるかの方が

重要なはずで、だれもが内心は一刻も早い平和な生活が望みだろう。

いや、もうこういった状況になったら、自分の命よりも祖国の誇りの方が

大事だ、って言う人も中にはいるかもしれないし、実際に、メディアがマ

イクを向けたらそう言う人が多いだろうけど、わが国も戦争中は国民の多

くがそういう態度だったようだし。

で、ゼレンスキー大統領とプ−チン大統領のどちらも引かない双方が戦い

続けたら、どういう結果になるんだろう。

ウクライナ全土が焦土になるのか、ロシアに兵士がひとりもいなくなり、

プ−チン大統領が負けを認めるのか、前者の場合は悲劇そのものだし、後

者の場合も悲劇だけど、そうなる前にプ−チン大統領が戦術核を使う確率

も高くならないだろうか。

いずれにしても、ウクライナは国土大半が焦土になって終わることになり

そうなのだから、この戦争は双方にとって双方が勝利を目指して続ける、

って形はどう考えても間違いなのだ。

ゼレンスキー大統領もプ−チン大統領も、冷静に行く末を考えたら、早い

戦争終結の方がいいと結論できるはずなのだけど、始まった戦争は意地が

働くし、死ぬのは自分以外だ、ってことでなかなかやめられないのだ。

だから、これは他国が是非とも仲裁の精を出さなくていけないのだけど、

それに頑張ってるのは今のところ西側にはフランスのマクロン大統領ぐら

いしかいなそうで、それに一番ふさわしい、平和憲法を持つわが国のリー

ダーはまだその気がない模様だけど、是非頑張るべきなのだ。




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