3/13のしゅちょう
            文は田島薫

(戦争を止める方法、について 45)


ウクライナとロシアの戦争が継続中なのは、双方がそれは必要な戦いだ、

って認識してるからで、その、必要、というところは、観念上のことで、

ウクライナ側は、他国の軍隊が自国に侵攻してきたのだから、祖国を守る

ために戦うのは当然のことだ、って言って譲らないし、ロシア側は、ウク

ライナは元々ロシアの一部であり、そこの親ロシア派住民がウクライナ政

権から迫害されてるので解放しに来ただけなのに、それに武力攻撃を始め

たのはウクライナの方だし、その地区の住民にロシアとウクライナのどっ

ちの国民を選ぶか投票させたら、圧倒的多数がロシアにつくと結論が出た

のだから、そこへの攻撃はロシアの祖国を守るための戦いになった、って

主張してるのだ。

ウクライナの側もロシアの側もほぼ大統領の独断で戦闘が決ったんであっ

て、双方、祖国防衛のため、ってプロパガンダに同調圧力が多分効いてる

状況の中、双方の国民が本当にそれに賛成かどうかはだれにもわからない

のであって、双方の兵士や民間人の親や子どもをそれで殺された家族は戦

争状況に対して祖国を守るためにしかたない、って納得するだろうか。

今の時代、一旦独立した国に他国が軍事侵攻する、ってことは、国連など

の協定で禁止されてることなので、ロシアの方が間違ってる、って見るの

が妥当なのだろうけど、どっちがより正しい、とか言ってる間にも、戦争

が続いてる限り、双方の人命や施設や軍事車両が破壊され続けるのであっ

て、喜んでるのは軍事産業だけで、もっとも大事な双方の国民の幸せは無

視され続けてて、それを気にしないのは自分の身に危険が及ばない双方の

リーダーや、当事国以外の国の政治家や評論家や、防衛軍事行動に正当性

のあるウクライナには軍事物資の支援をし続けることでいいんだ、って判

断してる西側諸国の政治家たちなのだ。

戦争は始まったら双方のリーダーたちの意地が働いてなかなか止められな

いとこへ持って来て片方に軍事援助してればいい、って判断してる西側は

間違ってるのであって、ロシアに軍事援助はしないで和平交渉を重視、っ

て判断してる中国の立場の方が正当なのだ。

西側諸国はそういった国とも協力しあい、ロシアへのウクライナからの妥

協の可能性も議題に載せ、公平な視点での科学的事実検証も合わせた和平

交渉の仲介をすべきなのだ。




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