2/20のしゅちょう 文は田島薫
(戦争を止める方法、について 42)
ウクライナのゼレンスキ−大統領の雄弁なキャンペーンの効果もあってか
西側諸国は国際ルールを破ったロシアを戦争の勝利者にしてはいけない、
って意見で一致してるようで、EUが主体的に戦争参加する形は避けなが
ら戦車やミサイルなどの武器支援を続けるつもりのようで、もっともっと、
って求めるゼレンスキー大統領は戦闘機もくれ、って言ってるのにも、対
応を検討してるようで、領土の妥協はしない、って言うゼレンスキー大統
領と歩調を合わせるように、(和平交渉についての働きかけを一切しない
わが国は論外だけど)それをしてたフランスのマクロン大統領も、今は和
平交渉する時ではない、などと言ってる一方、ロシアの徹底抗戦が始まっ
た、って観測も伝えられてるんだけど、このままでいいのだろうか。
プ−チン大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領の政権がネオナチで
親ロシア派住民を虐待しているんで、それを助けるために軍事侵攻したの
だ、って主張してるのを、西側は、馬鹿げたプロパガンダだ、って態度で
ほとんど無視して、プ−チン大統領のデタラメは当人の悪の独裁思考から
来てる、って決めつけてるんだけど、情報社会である現代、西側的環境に
いるわれわれから見たらありえないような情報認識が、ロシアなどの情報
統制社会では、統制してる政府の側にさえ偏った情報が集まる傾向がある
のではないのか。
プ−チン大統領が侵攻を決断する直前にウクライナの親ロシア派住民のだ
れかからウクライナ政権から虐待を受けているので助けて欲しい、って連
絡があった、って言うのがあった。
情報発信が自由な西側諸国であれば、それの事実検証を組織的にするのは
容易なことだろうけど、独裁政権だと、客観的情報を収集しようにも発信
側からの自己規制もあるだろうし、大統領個人の判断に対して反論をしに
くかったり、政権が望む形に沿って物事が進行してしまうんだろう。
西側諸国は、情報授受の自由さについての利点を謙虚にそういった独裁政
権に証明してみせて、認識違いを確認してもらう話し合いを丁寧にするこ
とが和平交渉の基本になるはずなのだ。
それの動かない事実認識が双方で一致したら、そこから、双方の国家利益
の保全のために必要な事柄や、軍事衝突にならないための相互理解を深め
合うことが双方の国や国民の幸福になるはずで、壊し合いや殺し合いから
そういったもんが生まれるかどうか、よく話し合うべきなのだ。
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