長野の旅、緊急事態でスタート
家人ほ、自分が義姉妹と2週間前に行ったばかりの長野へ、両親の墓参り
してから温泉にでも移動したい、って兄貴と同行することを主張したんで、
われわれが3人分の宿などの手配もし、長野駅で待ち合わせする兄貴は新
幹線で私と家人は新宿から早朝発の高速バスで向かった。
バス予約はおどろくほど安かったんだけど、どうもトイレがついてないよ
うだったんで、ションが心配になったものの、6月にフランスのトイレの
ないボロバスに乗って乗り換え待機したリヨンからパリまで10時間近く
それを我慢させられて乗り切った経験があったんで、我慢はけっこうでき
るはず、って思ったし、1時間ちょい後にサービスエリアで休憩、ってア
ナウンスもあったんで、1時間にコップ1杯は飲むことにしてる水を1時間
経過した時、2杯近く飲んだら間もなく尿意が来たんだけど、まもなく休
憩になるから、って思ってたらそれから30分過ぎても一向に止まるアナウ
ンスがない。だんだん焦りが出て来ながら我慢してても、いざとなった時
の容器を目で探し、空のペットボトルだと口が小さいし、横の家人のフタ
のついたコーヒー紙コップはまだ入ってそうだし、って考えてたら、家人
がレジ袋の中に水に溶けるティッシュを敷いて作った簡易トイレを私のま
たの前に広げたんで、そこにションをやって一応セーフ。
尿意襲来時の我慢で大事なのは気をぬかないことで、もうそこでできる、
って瞬間が危険なのだ。やっぱり、その時も、ジーンズからチンポがきち
んと出る前に慌てて出た分のションがまたを左右に湿したのだった。
おっと、旅の話を書くつもりがション話だけでこんなに書いちゃった。
長野に着くと兄貴と合流し、40分ぐらいバスに乗り、墓のある山奥の入
口で降りそこから前回と同じにそこのバスが経営するタクシーに乗ろうと
したら、長野駅に別のお客のために出かけて戻るのは2時間以上後になる、
って言うんで、兄貴が交渉して、バス会社のだれかの運転で1台乗せてっ
てもらい、帰りもタクシーが来れるのが2時間近く後になるようなんで、
歩いて戻ると、運転手さんに伝え、1時間ほど、墓まわりの草取りをして
から山道をまた3人で1時間ぐらい歩いてバス停へ戻った。
一旦長野駅近くのホテルでチェックインして、家人は待ち合わせしてた地
元の友人と会いに行き、私と兄貴は居酒屋を探したんだけど、どこも開店
が18時からのようだったんで、開いてた昭和歌謡をガンガンかけてる安酒
場でオデンや煮込みでコップ酒を何杯も飲んでからホテルへ戻った。
家人は戻っていて私が寝てからションが沁みても乾いてて問題ないと私が
主張するジーンズをホテルのコインランドリーで洗った。
翌朝は電車で松本まで行き、コンビニで野菜ジュースやおにぎりを買って、
電車が20〜30分後だったんでタクシーで梓橋駅へ行き、河原で持参のゆ
で卵といっしょに昼飯。梓川は家人が昔電車で橋を渡る時見て、ずっと心
に残ってる風景だったらしいんだけど、現場に行ったら川の水がすっかり
干上がってた。電車で松本に戻ると松本城に行き城の中の急な階段を外国
人観光客たちといっしょにてっぺんまで登った。
上諏訪駅に着くと駅の観光協会に行き、そこに勤める家人たちの従姉妹に
予約してるホテルの位置を聞き着くと一風呂浴び、後から従姉妹も来て、
一緒に懐石風の食事で飲み放題のビールと酒をたっぷり飲んだ。
翌朝は、完璧な和食バイキングの朝食の後、従姉妹が夫運転の車でオルゴ
ール館へ連れてってくれ、オルゴールコンサートを聴いたら、これが予想
以上の迫力で、スメタナのモルダウで泣きそうになった。その後、山の上
にあるそば屋へ連れってくれ、でかいガラス張りの座席から諏訪湖が一望
できるはずなのに、その日は濃霧で手前の木々がぼんやり見えるだけ。そ
れでも、これもいいんじゃないか、って言いながら天ぷらのそばと兄貴と
私だけ日本酒も飲んだ。その後、上諏訪神社を観てから、造り酒屋で試飲
して小ビンを1本買い、バス停前のスーパーでビールとつまみも買い、雨
の煙る道をバスでちびちびやりながら帰路に。 |
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