1/16のしゅちょう 文は田島薫
(戦争を止める方法、について 37)
このほどウクライナに英国は10両の高性能戦車を提供することにしたよう
なんだけど、ゼレンスキー大統領は謝意を表しながらも、10両じゃ足りな
い200両ぐらい必要だ、って言ってる。
西側メディアでは、ウクライナの攻勢が伝えられてて、完全にロシア軍を
撤退させるためには、防御に主力を置くんでなくて徹底的にロシアの戦力
を破壊する必要がある、って言ってるわけだけど、それはおびただしい数
のロシア側の兵隊の命を奪う、ってことも意味してるのだ。
ウクライナ側は、無法のロシアによって侵略された国土を守るためには、
命をささげてもいい、ぐらいのキャンペーンをやり、ロシア側による一般
市民の虐殺などの戦争犯罪を糾弾し続けてるわけだけど、ロシア側から見
たら、プ−チン大統領発のロシア国土防衛キャンペーンを信じた若者の命
がウクライナからの攻撃で失われ続けてるわけで、その家族の悲しみや恨
みは、ウクライナ側の市民からのそれと同じだろう。
現実的に、双方のいわば無垢の命が双方のリーダーのキャンペーンの先導
によって粗末にされ続けてるのが戦争なわけで、ウクライナ側のゼレンス
キー大統領を賛美したり支持したり武器援助したりしてる欧米やわが日本
は戦争継続を助長してる現実に無感覚でいいのだろうか。ウクライナが正
義でロシアが悪だから、正義の側を応援、ってことでいいのだろうか。
正義がどこにあろうが、現実に命の危機状況にあるのは、双方の国民であ
ることに間違いないのであって、だれもが戦争を望んでるはずはないのに、
それの継続が必要、と言う者はどういうつもりなのだろう。
そういう連中はじぶんで戦争の前線にいたら当然戦う、って言うのかもし
れないし、ひょっとしたら逃げるかもしれないのだけど、いずれにしても、
口で他人事言ってるに過ぎないのだ。
戦場の命の危機にさらされている人々の身に本気でなったなら、是非、戦
争を止めたい、って思うはずなのに、それをやるものがほとんどいない、
ってことは、今、有能な政治家がいない、ってことになるのかもしれない
のだから、第2のアントニオ猪木よ、出て来い。
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