8/15のねこさん 文は田島薫
居候うっしー
稲荷神社の前の家の奥さんが自転車で転んで足を骨折して近所の人々
が心配してる時、私も食品を届けた帰り、そこから2軒となりで道路
に面した家の狭い庭に住んでる人見知りのねこさんの箱の横に、わが
家のニケが時々威嚇してるうっしーが寝そべってて、こっちを見て何
か言いたげな顔してたんで、お、うっしーここにいたのか、って、あ
いさつをしておいた。
いやいや、ここは前が木がいっぱいで涼し〜から気に入ってんだよね。
ここの箱はだれかの住処らし〜んで、少し遠慮して、こっちの地面の
とこに寝させてもらってあまり目立たないよ〜にしてたら、なんとか
ゆるしてもらえたよ〜なんだよね。ごはんだって、少し残してくれる
し、坂の下のあんたんちの、ケンカごしで大騒ぎするやつと全然ちが
うんだよね、育ちがいい、つ〜か、ぼくは好きだねここのやつ。