2/21のねこさん 文は田島薫
かまってくれ
毎朝玄関前で家人はねこさんたちにごはんをやるんだけど、その後2時間
ほどすると、入れ代わりねこさんが2階のベランダにやって来ては、ガラ
ス戸越しにこっちを見ながら待ってて、新聞紙を敷き開けてもらって、
上がり込んで来て、ちゅ〜るおやつをもらう。中でもニケはもらって帰っ
た後も何度も来ては、なんかしてくれ、って顔をして待ってる。
さて、こっから向こう見てっと、だれかがこっちへ来て、開けてくれてか
ら、なんかうんまいもんくれたり、体をマッサージしてくれたりすること
んなってんだけど、あり?だれも来ないね〜、どしたどした、か〜い〜、
ぼくが来てやったよ〜、つってんだけど、おっかし〜な、お、だれかいた
ぞ、あのさ、来てやったんだけど、そこ開けるんじゃなかったっけ?お、
またあっち行っちゃいやがってから、お、またこっち来てぼくの顔を見て
るね〜。あんだよ〜、あに、ぼ〜、っとこっち見てんだよ〜