11/21のしゅちょう 文は田島薫
(戦争を止める方法、について 28)
ウクライナ戦争が長引いて、いつ終わるかの希望も乏しいもんで、西側諸
国もトルコなどの東側諸国も、停戦をロシアやウクライナに持ちかけてる
ようなんだけど、ロシア側よりも、どうも、ウクライナのゼレンスキー大
統領のウクライナ側の方がかたくなで、先日も米国がその提案をしたとこ
ろ、停戦は終戦ではないわけで、劣勢のロシア側に体勢立て直しの時間を
与えるだけで、後でウクライナにより損害をあたえることになる、って主
張して停戦協議に反対の意志を示した。
ゼレンスキー大統領は、侵略者である悪のロシアには徹底抗戦して占領さ
れた東部や南部やクリミア半島もすべて奪還するまで戦う、ってつもりの
ようで、その単純な構図にも、一理あるんだけど、プ−チン大統領のロシ
ア側にも自己都合で組み立てられただけに見えるかもしれないにしても、
本気で信じてるらしい侵攻理由があるようだから、それを無視してただ戦
うなら、いたずらに犠牲者の数を積み上げることになるのだ。
交渉、ってものは、利害が対立するからこそ必要なわけで、一方が他方の
都合を一笑にふして自分の正義だけ主張してたら、相手は余計に敵意を感
じるわけで、戦争の炎に油を注ぐ行為なのだから、一旦は冷静になり、相
手の話をよく聞くことが必要なんだし、その上で自分の意見を述べて、そ
れについて双方が意見の対立を見たら、第三者の仲裁も得ながら妥協案を
模索するのがいいのだ。
ゼレンスキー大統領が固執する祖国は、近年までロシアに属していたわけ
だし、分割後のウクライナの土地の中には親ロシア派住民も多くいるわけ
で、それらが国内の反ロシア派住民に武力攻撃のようなことをされている、
ってプ−チン大統領が信じてるらしいのだから、もし、それが事実なら、
プ−チン大統領の武力侵攻にも正当性がある、って言うこともできそうな
のだし、それを、ハナからフェイク情報を拡散して時代錯誤の他国侵略を
したとんでもない悪人、って切り捨てては、交渉は確かにできないわけで、
できなくても正義の立場を信じてるゼレンスキー大統領はとりあえず自分
の命じゃない安心からか、国民の命ならいくらでも祖国に捧げろ、って勇
敢な態度を変えないのだ。
停戦交渉の仲裁をする国は、客観的に、ゼレンスキー大統領の意志が第一
だ、って言ってるだけじゃなく、ゼレンスキー大統領が信じる祖国の根拠
について根源的にプ−チン大統領に証明なり説得できることが本当の正義
だ、ってことを、遠慮なく説得やら検証やらの働きかけをもっと積極的に
やって、迅速に人命保護を実現するのいいのだ。
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