1/4のねこさん 文は田島薫
よそものジュピタさかんにごはん食う
先週の中ごろの夕方、ねこさんの威嚇声がするんで、外へ出てみると、庭
の手前に向こう向いたむんがいて、庭の道路からちょっと入ったとこにニ
ケらしいのがこっち向いて、ふたりでなんだか対決してるんで、変だな、
ってよく見ると、向こうにいるのはニケじゃなくて、よそもんの最近子ど
もたちがジュピタ、って名づけたウス茶しまのねこさんだった。わきの方
見るとパネとバットもジュピタの方見て、どう対処するか迷ってる模様。
私は容器にごはん入れて、ジュピタのそばへ行き置くと、少し逃げ腰だっ
たのをやめてすぐにそれを食いはじめた。むん、パネ、バットはすぐに解
散し、ジュピタはそれを食い、けっきょく、あたりに4コぐらいあった他
の連中の容器の残りごはんも全部食ってから帰って行ったようだった。
さ〜、て、あっち行ってあいつらのごはんをいただくかな、おっと、こっ
ち向いて怒ってるのがいるね〜、あんたたちの食い残しをいただくだけな
んだから、い〜じゃね〜の、そんなにむきんなんないでさ、べつにぼくは
きみとケンカするつもりはないんだからね、腹へっちゃってて力も出ない
し、よわったね〜、ちょっと、あっちがおちつくのを待ってみっか、お、
だれかが出て来て怒るでもなくこっち見てるね、なんのつもりかな、お、
今度は手にごはんらしいもん持ってこっちへ来て、え?食ってい〜の?な
んだ、い〜人だね〜、好きなタイプだね〜かりかりかり。