9/6のしゅちょう
            文は田島薫

(テロ撲滅の方法、について 2)


武力攻撃によってアフガニスタンを奪還したタリバンについて、欧米側

の情報を根拠に見ると、非人道的な暴力集団、ってことになりそうなん

だけど、武力攻撃をするから、って面から言えば、特に米国などがそん

なことを言えば、一方的に武力攻撃して一般市民まで殺したのも米国な

んであって、9.11のテロに遭った米国がテロを撲滅するために「テロと

の戦い」だ、って気分になったのは共感できるんだけど、その戦いが、

短絡的にテロ犯がいそうなところへテキトーな空爆しちゃう、ってこと

だったから、アルカイダなどの犯人以外の人々の命まで奪うことになっ

たわけで、これは無差別テロそのもののわけで、テロを撲滅するつもり

で、逆にテロを志向する若者を増大させることになったのだ。

アフガニスタンに続き、同じくアルカイダとの関係や大量破壊兵器を所

持してる、ってフェイク情報を流してイラクも攻撃し、フセイン政権を

倒し、20万もの一般市民を殺したのは米国なのだ。

結局、このため、イラクじゃテロが頻発し、イスラム国のような武装集

団が生まれたのもそのせいなのだ。

シリアだって、アサド大統領の専制を米国は空爆しようとしてやめたん

でイラクの二の舞いは防げたものの、東西各国の勝手な判断でそれぞれ

がいい加減な武力攻撃続けてるもんでいつまでたっても一般市民の平和

はないし、難民は増え続けてるわけで。

こういった紛争国でも国境なき医師団のような民間団体が敵味方の区別

なく人々への医療や奉仕をし続けてて、これへの武力攻撃は理性ある人

間には行えるはずはないんだけど、紛争状況ではそれを規制する機関が

徹底できなくて、敵味方を単純にわけるしか意識のない者に危害を加え

られることがあるのだろう。

とにかく、敵だと思われる根拠はわが国にもあるわけだし、少なくとも

そういった平和活動する者が危険にならないためには、各国がテキトー

な武力攻撃をしたりそれを支持したりを厳禁にする必要があるのだ。


戻る