7/5のしゅちょう
            文は田島薫

(中国共産党100周年への対応、について)


中国共産党創建100周年を記念した習近平国家主席の演説が報道されたり、

中国側への祝意のメッセージを自民党の二階議員や立憲民主党の小沢一郎議

員らが送ってたことを批判する者もいるようだけど、そういう批判はおかし

いことなんじゃないのか。

最近では中国が香港市民の中国批判の言論やデモを封じる政策を強行したり、

以前にはウィグル族やチベット族などへの抑圧が報じられ、過去には天安門

でのデモ抑圧、近年は南シナ海への領有域拡大政策などへの批判も報道され

て、人権軽視の独裁政権が世界進出を目論んでる、などと言う見方を米国や

わが国がしては報道されてるもんで、そのように断定しちゃってる一般国民

も多くいるようなんだけど、そういった風潮に対して、習近平さんは不満を

演説の中で述べてるのだろう。

上から目線で、人権無視の独裁政治国家、って決めつけてる米国は、自国民

や他国民の人権を本当に大事にしてるのか?って聞いてるのだ。

まだ国民全体が充分に豊かになってはいないようだし、先行の部分自由経済

政策での富裕層とその他大勢の人民との所得格差も問題だけど、これについ

ては米国の方はもっと問題なわけだし、とりあえず社会主義として、一般人

民には公平な豊かさの生活を与えることに努力したり、先日のコロナ騒ぎも

その独裁的政治力で人民の感染拡大を最少に食い止めたのにくらべ、米国は

医療保険もない貧困層が感染の危険承知で働いたりほうっておかれて感染拡

大して60万人も死者が出たわけだし、ベトナム戦争やイラク戦争、現在はシ

リアなどでも、軽率な空爆をくりかえし、数十万の一般市民を殺したり、数

百万の難民を出してるのを無策に近いようにほうっておいてるのは、人権を

無視してる、ってことにはならないのか、って中国は言ってるのだ。

けっきょく、人権を言うわりに、巨額の資産を持った富裕層や国家予算では

人殺しの軍事兵器に大部分の予算を注ぎ込んでるわりに、世界の命の危機の

難民などへの支援はまったく足りないのは、人権を軽視してることにはなら

ないのか、って、他国の政策を批判する前に、たとえば中国の少数民族に対

する対応のどこに問題があるのかを充分に調査してから、謙虚に提言したり、

支援したりするのがいいはずだし、第一、そんなことやってるほどの資格が

米国やそれの子分のわが国にあるのかどうか。

とりあえず、中国をふくめた他国すべてに、敬意を持つところからわが国は

始めなければいけないのだ。


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