映画だ〜い好き 文は福原まゆみ
尾形映画プロデューサーの友人が仕切る映画制作会社で働く映画好き女史が
エッセーを連載してくれてます。
映画女史には、縁の深い大好きな監督がいるようです。
【監督ランチ会】
誰とは言えないのだけど、先日ある監督にお誘いいただき、ランチ会に参加してきた。
2回に分けた少人数制で、シェフは監督。メニューは麻婆豆腐orたらこスパゲッティで、
食後に珈琲のサービス(お代わり付き)だった。迷うことなく大好きな麻婆豆腐を選んで
その美味しさに感動し、もう大満足。あっと言う間に完食した。
集まってきた人たちは役者さんが多く、嬉しい出会いの場ともなった。コロナのご時勢
なので席は移動せず、その場で一人ずつ短く自己紹介をする。中には美輪明宏さんの舞
台に長年参加している人や、監督の作品の常連さん、プロデューサーや音楽家などなど。
看護師を辞めて役者になったなんて、私みたいな経歴を持つ人もいてびっくり。監督作
品に関わっていないのは、私一人という不思議な座組だった。
なぜ私がこの中に?と言うと、私自身も映画関係者ではあるが、なによりずっと前から
この監督のファンなのだ。もちろん熱心なファンは他にも沢山いるだろうけど、何も意
図せずバッタリお会いしたことが5回も6回もあるのは私ぐらいではないだろうか(何気
に自慢)。たまたま乗った電車で、東銀座の横断歩道で、ローソンで、小さな名画座で…。
これは神様がこの監督を追いかけろ!と言っているに違いない…という訳で、調子に乗っ
た私は、自分がやっている映画祭でのトークイベントに、ゲスト出演してもらうことに
した。大手の商業作品も、自主映画もずっと撮り続けている監督だから、映画祭に集ま
ってくるインディーズ系の映画人たちにとって、良い刺激や励ましになる話がたくさん
聞けることだろう。
せっかくのこの楽しみが、緊急事態宣言によって中止に追い込まれませんように。コロ
ナよ大人しく消滅してくれ〜。