●連載
虚言・実言         文は一葉もどき


横浜が縄張りの元タウン誌ライター。
貧しさにもめげず言の葉を探求し、人呼んで“濱の一葉”。
ウソ半分、ホント半分の身辺雑記を綴ります。
もどきさん、コロナ禍中の行動について考えました。



シリーズ WITHコロナの日々 (4)

悲観派と楽観派


最近、GO TO TROUVEL、GO TO EAT、など経済効果を意識したキャンペー

ンがある一方、自粛、自粛と叫び、依然として不要不急の外出を避けようとする

意識も根強い。このアクセルとブレーキの動き、まったく悩ましいのだ。

まだ、現役で“やらねばならぬ”の仕事をしている人は別として、我々高齢者や

無職の人は、こうした自粛と外出の相反するダブルスタンダードに、オロオロし

てしまう。

“行きたい、でもコロナが怖いし…”“あの人に会いたい、でもコロナにも出会

ってしまったら…”まったく “どうすりゃいいのさ、この私”状態だ。

|悩んだ挙句、最近私が下した結論は、コロナはすぐには終息しない、用心しな

がらできる範囲で日常を取り戻そう、密にならぬよう一人で行動を起こそう、と

いうもの。

それもまず近場から実行。

かねがね見たかった新しく移転した横浜市庁舎を見学し、久し振りにみなとみら

いをブラブラ。

また別の日、ついでもあったので長年工事中だった横浜駅と周辺の鶴屋町タワー

などにも行ってみた。

どちらもすっかり様変わりしていて、地元なのにまるで見知らぬ街に来たようで

新鮮だった。

ランチのときはちょっと緊張したけど良い気分転換になって、行って良かった〜。

太極拳教室でそのことを話すと、

「我慢できなかったのね」

「それって、不要不急の外出よね」

といった非難の言葉と、

「あら、私はGO TOキャンペーン割引でもう温泉に行って来たわよ」

という上手をいく反応があった。

コロナ流行にどう行動するか、こんなとき悲観派、楽観派は、はっきり分かれる

のだった。


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