4/6のしゅちょう
            文は田島薫

(確率の問題、について)


新型コロナウィルスの感染が特定のエリアで集中的に起って、それから例外的に

少人数が他の場所で感染させてそれのルートが特定され、関係した自覚のある者

が体調チェックに気をつける、ってような初期の状況なら、そのエリア以外の人

はほぼ心配ないわけだけど、現在のように感染者の感染ルートの大部分が不明、

って状況になると、感染者が目立つ東京都心の雑踏での感染リスクはだれにでも

ある、ってことになる。

それでも毎朝大部分のサラリーマンたちはマスクして都内へ電車通勤してるわけ

で、連日感染者が増え続けても、まだ都内で1000人を超したぐらいで死者も数

10人だと、都内の人口比率で1万人に1人の感染で死者は20万人に1人ぐらい、

ってことになり、ニューヨークの感染者12万人、死者4000人は、人口比で100

人に1人の感染で、2500人に1人の死者ってことだから、東京はまだ心配ない、

と感じる人も多いだろうし、現状維持が保証されるなら私もそっち側の感想なん

だけど、現状は日々感染ルート不明の感染者と死者が拡大してる進行形で、緊急

事態宣言してほぼ封鎖状態のニューヨークでは、前日比では若干減ったにしても、

ピークが終わった証拠にはならないし、依然、死者は増え続けてるわけで、医師

にも感染者が出て、医療崩壊寸前の危機状態で、人口呼吸器の増産も追いつくか、

って状況のようで今後10万人単位の死者の可能性もあるらしいのだから、初期の

ニューヨークと同様の状況の東京も今後短期間で桁はずれの感染が広がり、病院

の対応にも不足が生じ院内感染の爆発的増加の可能性だってあるのだ。

そうなったとしても、人口比率100人に2〜3人なら、じぶんは大丈夫だろう、っ

て感じる人も多いかもしれないんだけど、その確率が高齢者や夜の飲み会や不特

定複数との集会のような環境だと、何桁か上がるのだ、ってことになると、少し

でもそういった環境を自覚する者は渦中まっただ中、って考えた方がいいだろう。

だれでもじぶんは健康に自信があるし感染はしない、って思い勝ちだけど、感染

して死の淵を体験した30代の女性が治療ベッドの上から、油断しちゃいけない、

って訴えていたのを今はきちんと受け止めて、できる限り、密集、密閉、密接の

3密回避を厳守して行くのがじぶんと世の中のためだろう。


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