2/3の日記          文は田島薫



友人のコートと買い物へ


先週月曜は斎場へ行き突然亡くなった友人の骨を家人と拾ったりして、ココ通の更新

の一部が翌日になったりして慌ただしい中、よく晴れた午後、いつもの食料の買い出

しにその友人の形見に奥さんからもらったでかいコットン半コートを着た家人と歩き

ながらもやりきれない気分で、なんだかずっと、ぼーっと過ごしたり、長い年月毎日

いっしょに散歩しては俳句を書いてたその愛犬が急死したFACEBOOKの「友だち」

に妙に共感したりした。

金曜の午後は、いつものお茶が切れたんで家人と地元にあったのと同じスーパーのあ

る隣町まで自転車で向かったんだけど、風が強くて、亡くなった友人のでかコート着

てる家人は凧のようになって飛ばされそうだから、どっかに自転車あずけて歩こうな

どと言ったんだけど、自転車で裏道をゆっくり行こうと言う私の意見に従った。裏道

は思ってたより遠回りでもなく、住宅地や小川の橋を渡ったりでなかなかだった。

土曜の午後もよく晴れていて、また食料の買い出しに2軒はしごしたんだけど、例の

でかコートを着た家人が重い重い、って言うんで、友人もその上に乗ってるんだろう、

って冗談を言って2人で笑ったりして。

日曜の午後は運動のために三番目の最寄り駅まで出かけよう、って言う家人に応じ、

でかコート着た家人と家から歩き出したら、パネに見つかってしまい、後をついて来

るんで、2度ばかり出だしの方向を変えてもだめだったんで、ふた手に別れてまいて

から先で合流したんだけど、私の行く道の向こうから時々ねこさんと遊びに来る小学

生の2人組が来てわが家へ行くとこのようだったんで、家にはおばさんもいないよ、

って伝えたら、少し残念そうな顔をして、うなずいた。

で、コンビニで家人が支払いした後、駅まで歩き、ここでもふた手に別れ、家人は便

座カバーを、私はワセリンを買ってからコーヒー屋で合流。オリーブオイルやレモン

果汁や節分の豆を買ってから、国道をつたって、いつものスーパーへ向かってから、

もうちょい足を伸ばして、業務スーパーで安いごぼうに玉ねぎにサバやアジの開きを

買ってから、スーパーで水をもらい、牛乳や納豆や魚肉ソーセージやきのこを買って

帰ったら、パネとニケが出迎えてくれ、小学生の2人組もまだ近所で遊んでたらしく、

坂の上で近所の奥さんからなにやら質問の応えをさせられてるようだった。

やがて2人組が来てその1人の年上の方のいつもゲーム小説を持って来る方がまたな

んか見せたいようで、居間に上げると、ゲーム機の機能で自作の線描き動画を何本か

見せてくれたんで、ふたりで誉めてやった。


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