思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせいには、終わってほしいものがあるようです。





落 日




この写真は初日の出ではありません。ふつうの日の入りです。

西の空に太陽が沈みかけるころを、夕方、暮れ方、黄昏、入日、日没といろいろ

に呼びます。

そのいくつかは一日の終わりを告げ、転じてなにかが終わることを連想させます。


今年は、ひでぇー年でした。

終わってほしいものが満載です。数え上げたらきりがないのでひとつふたつを…

ひとつは新型コロナウィルスの蔓延です。これの説明は不要でしょう。

もうひとつは稀代の大ウソつき安倍晋三前首相です。


政治の世界にはどうしても嘘と呼ばれるものが必要悪のようについてまわります。

安倍前首相の敬愛する祖父岸信介元首相、大叔父の佐藤栄作元首相はそれぞれ国

民に隠していたことがあります。

しかし、それらのものは後年公開されてみると当時の日本としてはやむを得ぬ嘘

であったと理解できます。もちろん政治信条の異なる人から見れば許せない嘘で

あることはまちがいありません。

では、安倍前首相の嘘は天下国家に及ぶ嘘でしょうか。ちがいますよね、どうみ

たって「針千本飲ませるレベル」の幼稚な嘘です。このような人物は早々に政界

から消え去るべきです。

そういえば偉人が世の中から消えるのを落日とたとえましたっけ。(ここで使っ

ている「偉人」は言葉のあや、ですからお間違えのないように)


そうそう、大事なことを忘れていた。

なにを為すにも“やっているふり”と“責任逃れ”を押し通す首相や、二階から

「会食ではない会議だ」と叫んだ党役員(もっともこれには下から「会議なら会

議室でやれ」とヤジが飛んだそうですが)。

こんな情けない政治家たちを8年にもわたり支持しつづけた国民の政治意識も終

わらせたいものです。


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