10/26のしゅちょう 文は田島薫
(国防のバイアス、について)
米国に軍事協力するための集団的自衛権を認めた安保法案や共謀罪法案や
特定秘密保護法と次々強行採決した安倍政権の政策を受け継いだ菅首相は、
国防についてもその通り信じきっている様子で、それに反対意見をした学
者たちを学術会議メンバー任命から外し、それに抗議し任命拒否の理由説
明を求めても、政府の政策に反対する人間を外すのは当然だろう、ってだ
けの態度(これは民主主義を否定してるんだ、ってことにも気づいてない
模様)で思考は停止したまま、尊大な態度を続けている。
現地の反対が過半数でも沖縄の基地も温存するのが当然と考えるし、米国
からの膨大な額の軍用機の購入なども当然と考えてるようだ。
そういった思考は、国防をきちんとやっとかないと、中国や北朝鮮から攻
撃を受けた時に国を守れないだろう、ってことのよう。
この発想は菅さんに限らず、自民党や愛国主義者などにとっては当たり前
のことになってるんで、国防強化の不要を口に出すと、軍事産業界は内心
慌てても国防は当然と盛んに愛国主義者に説いたりで、鼻で笑われるぐら
い彼らの頭脳はバイアス(思い込みによる思考停止)にかかってるのだ。
大体、国を守るための軍拡を言って一番経済的先進だった米国とロシアが
核兵器などを使い切れないぐらい(?)保持してて、それは現実、使うこ
とは人道上、今や理性を持った人間には不可能になってるのだし、通常兵
器だって、それの軍拡競争を各国がやり続けたら切りはないわけで、世界
平和構築を求めるなら逆行で、それによって危険な軍事活動も拡大して悪
循環になることを思えば、実に馬鹿げた政策、ってことになるのだ。
戦争のための軍隊は持たない、って宣言した世界で唯一の平和憲法を持つ
核被爆国日本は軍縮や核兵器廃絶運動の先頭を切り、国際友好外交に専念
することが世界から望まれる日本のすべき政策のはずなのだ。
それを菅さんの政権は逆のことをやってしまってるのは、多分国防バイア
スにやられたままだからなのだ。