5/7のねこさん       文は田島薫

むんあまえる


わが家にいついたねこさんたち人なつっこいのばっかりなのに、唯一むんだけは

だめで、夜私が玄関のドア開けてねこさたちを確認しようとすると、キャッツハ

ウスのどれかの箱にいる他のねこさんは寝たままだし、ニケなんかはわざわざ私

の足元まですりよって来るのに、むんだけはさっと箱から飛び出てちょっと離れ

たところからこっちをじっと見て警戒してる。ところが、家人にだけは慣れてて、

朝夕、うんとなでてもらってのどをごろごろさせながら甘えてるらしい。


あ、おばさんだ、おばさんはわたいはいっちばん大好きなんだよね。ま、いつも

ごはん出してくれる、ってこともあるんで、わたいも初めは少しがんばってお愛

想よくしてただけなんだけど、だんだん、たま〜にごはん出すも〜1人の気がき

かない方にくらべて、あ、この人はやっぱ、やさし〜人なんだね〜、いつもいろ

んなやさしそ〜なこと言ってくれてるよ〜だし、わたいの好きなもんをみつけて

出してくれるし、わたいをいじめるよ〜なことは絶対しなさそ〜だね、ってこと

がどんどんわかるよ〜になってきたんだよね、いやいや、い〜ね〜、もっとこっ

ちの方もちょっと伸び上がってみっから、なでてよね、ごろごろごろごろ。


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