5/27のしゅちょう
            文は田島薫

(恥じるべき商売、について)


わが国の東京などのビジネス街なんかを歩いてみると、金がかかった現代的ビルな

んかがどんどん新築されるは、高級スーツをびしっと着込んだビジネスマンはきび

きび歩くは、ピカピカの高級乗用車は沢山走るは、でずいぶん豊かな国に見えるん

だけど、わが国の首相が信頼しきってる米国なども参加してるシリア国内の軍事紛

争じゃ、対シリアや対反政府勢力とにかかわらず、もっと和平交渉などの努力がで

きそうなものなのに、双方がそれをせずに軍事行動が続いている。

シリア政府も、反政府勢力がいる、って理由で率先して国民が利用してる病院の爆

撃破壊などをくり返してるのはなんとも理不尽な状況なのだ。

国民の命と生活を守るのが一義なはずの国のリーダーが勝手な理由をつけてそれを

無視することを周囲の政治家のだれも止められないのは、アサド大統領に立法権を

含めた権力が集中してるせいで、彼個人の判断でやりたい放題できる、って無法環

境のなせるわざなのだし、それをいいことに、ロシア側からも米国側からも武器商

人が大繁盛、って商売に励んでて、多分政治家の懐にも賄賂が入るんだろう。

爆撃現場では悲惨な光景と庶民の悲劇が起こってても、現場を見ることもなく安全

な場所で自分の利益と保身だけの政治家たちは、高級スーツや高級車に乗っちゃ、

グルメな食事でもしながらそれを知らないフリなのだ。

わが国だって一見豊かそうなビジネスマンたちは軍事物資の製造や売り込みに励ん

でる場合もあるわけだからわれわれは見かけの繁栄にだまされちゃいけないのだ。

自国で軍事紛争が起きてないから大丈夫、って思って他国の紛争に加担してるなら、

その当事国の被害を受けてる人々から反発や恨みを買うことになり、世界各地で起

きてるテロの原因にもなるわけで日本だって例外じゃないのだ。

テロを防止するために必要なのは安倍政権がどんどん勝手に作っていった、テロ防

止法といった名目の特定秘密保護法やら共謀罪法ってもんはまったく的はずれで、

安倍政権が主張してる万が一の必要、ってものは従来の法律で十分間に合う、って

法律学者が口を揃えて言ってるのに、門外漢である安倍首相はそんなことはない、

って言い張り、そのうち、緊急事態法を成立させて、アサド大統領のように独裁政

治をやりたいようなのだからわれわれ国民はそうなったら、やりたくない戦争参加

ってことになり、泣くのは安全な場所にいる政治家たち以外の国民なのだ、ってこ

とを、まさか、って思っても本気で心配した方がいいのだし、他国で使うんだから

いいだろう、って軍事物資テーマの仕事も恥じつつかかわるのがいいのだ。

テロや紛争や戦争をなくすことにわが国の首相が貢献できることは、世界に率先し

て、和平交渉を広めたり軍縮運動を広めたりすることなのだ。


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