2/12のねこさん 文は田島薫
干してる上でくつろいじゃった
寒い日が続いてる何日か前の晴れた日、段ボールのキャッツハウスを家人が日なた
に持ってって内側を陽に向けて干してから、しばらくして見てみると、斜んなった
箱ん中にニケが入ってて、となりに寄り添うように干してた毛のマットの上にむん
がいてどちらもくつろいでる。
いやいや、さみーからお家に入ろ〜、って思ったらなくなってんで探したら、あっ
たあった、い〜ね〜、暖ったかいとこに、ここがい〜やね〜、ぽかぽかしてて、よ
いしょ、ってお家に入ってと、お、あいつも来たね〜、ここ、ここい〜よ〜、暖っ
たかいよ〜、うん、そこでもい〜んじゃね〜の、ぼくの方が特等席だとすっと、そ
っちはちょっと落ちて一等席、ってとこかな、いやいやまいったまいった。