12/16のしゅちょう
            文は田島薫

(狭量、ってことについて)


私は寛容、ってことの必要をここで何回か書いたんだけど、狭量、はそれの逆

なわけで、なるべくなくして行きたいことだけど、私自身だって、知らずに、

そういったもんを持ってるわけで、だれもが身近な場面場面で自分のそういっ

た傾向のある気持ちを確認して修正していくのがいいはずだ。

だれでも特に年令を重ねた人間は大抵、自分の考えや価値観をよいもの、って

信じてるもんで、他人がそれと外れることやってる場合は、ダメなやつ、って

切り捨てる傾向があるんだけど、それは、考えてみれば、お互いさまで、相手

もこっちのことを批判してることが多いもんで。

世の中の人々の価値観は色々で、例えば、私がよく批判的に言ってる消費文化

にどっぷり浸かってるような人々について、頭から否定することはできないわ

けで、どっちかって言えばあまりそっち方面ばっかりは空しいんじゃないのか、

ってぐらいの余計なお世話の面もあるのだし、私自身だって、消費文化の恩恵

は受けてるんだから、さほどの違いもないだろう。

ただ、地球温暖化や、他国の紛争に軍事加担するような、他国の人々に被害を

与えることの原因になるような政治や生活は意識して変える必要はある。

人は大体だれも不完全なもので、よかれと思ってやったことが結果、間違いだ

ったり、状況の中で少し不正をしてはそれを正当化したりもするわけで、そう

いったことが起きるのを極力避けるために、法律、ってもんがあるわけで、そ

れが昨今の自民党政治などのように、十分機能してないようなら、その法律自

体を充実させる必要があるんだけど、それは基本、為政者などの独善的行動を

縛る、ってためであって、安倍政権が画策してる憲法改正などは、真逆の目的

であって、政権の独善的な行動をより助長する危険なものなのだ。

で、公平な法律規範を整備しつつ、その下でのさかんな討論こそ議会にふさわ

しいもので、腹を割った正直な意見で理想を求め合って行ければ、よりよい世

界の実現が進んで行くはずなのだ。

で、与党と野党にはそれぞれの立場と都合があるのだから対立はするものだろ

うけど、多分、より豊かで平和な世界実現の目的は双方同じはずなんだから、

そのために、軍事行動する米軍と行動を共にする、ってことの矛盾に焦点を絞

り国民にもそれをアピールするのがいいんであって、ささいな自民党の失策な

どを、該当議員などの全人格否定するような勢いのヒステリックさで野党が糾

弾してるのは狭量なわけで、完全ではない自分にも跳ね返って来ることも多々

あるわけだから、弱い人間同士、過ち指摘はさらっ、と済ませ、どんな相手に

もそれをせざるおえなかった立場や状況があったのだと、理解も示してから敬

意も忘れず、善後策に時間を費やす方が、世の中や世界平和のためだし、税金

と時間の使い方がスマートでわかりやすい大人の政治だろう。


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