6/11のしゅちょう
            文は田島薫

(サッカーWC・日本チーム、について


今週にはサッカー・ワールドカップがロシアで始まり、FIFAランク61位の日本は8〜27

位の3チームとリーグ戦を戦い2位以内に入らないと先へ進めない。開始前の日本の強化

試合は明日1本残ってるんだけど、すでに済んだ2試合はいずれも2-0で負けてるし、相

手はいずれも日本より上位チームだし、ここんとこ低迷気味の日本チームに、頑張れば

勝てるはず、って言ってるコメンテータの口調や監督の表情もどこか哀し気で。

それでも、多くの日本人は奇蹟を期待してるはずで、前回のワールドカップの時までの

ような、「絶対に負けられない戦いがある」ってようなことを連発しちゃ負け続けちゃ

ったようなことになりかかってるせいか、あんまりそのフレーズが出なくなったことは

いいことだと思うんだけど、われわれもリラックスしてゲームを楽しむ方がよさそう。

ところが、選手たちの方も楽しめばいいと思うのに、だれもがそれまでの国民上げての

期待感過剰なキャンペーンの被害者になって国全体の責任を背負ってるかのように、悲

壮な面持ちで心身も固くなっちゃってる風に見える。

やはり、どの国のチームだって技術を磨き戦略を練って練習してるはずなんで、日本チ

ームの戦略が通用するために足りないもんがあるのは、だれの目にも明らかなことだか

ら、長年サッカーに関わってきた専門家の何人もがいろいろなことを言ってるんだし、

サッカーについて無知同然な素人の私が何か言っても一笑されて終わりかもしれないけ

ど、私も言いたいことを言ってしまおう。

素人の私から見てても感じるのは、ペナルティエリア前のパスやシュートが安易過ぎる

こと、日本選手はペナルティエリア前になるとなんだかいつも急に慎重過ぎるように動

きが鈍くなり、なんとか味方やゴールに届くんじゃないか、ってような甘い期待をしつ

つ、一旦止まったエリアの外から力のないボールを蹴るか、慌てて思いきりゴールバー

の上へボールを蹴り上げる。相手ディフェンスに囲まれてる味方やエリアへ一旦止まっ

た選手がパスやシュートをすれば、相手のディフェンスに読まれてしまうに決まってる

わけなのだから、他国のだれもがやってるように、強引でももっと個人のドリブルでペ

ナルティエリアに走り込んで、相手のディフェンス体制を崩さないとチャンスは生まれ

ないはずなのだ。この走り込みは防ぐ相手にとってはPKを取られる脅威もあり攻撃側

の有利性は大なのだから。

失敗を恐れないで楽しくやろう、気楽なペナルティエリアへの走り込みの連発が奇蹟を

生むのだ、って私から日本チームへのメッセージ。


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