5/28のねこさん 文は田島薫
グレとむん親子
きのうは体調をくずしたメイのところへ家人が一泊予定で出かけたんで、ねこさん
のごはんを私が出すことになり、まだ来ないかな、って夕方の5時半ごろ玄関に出
てみると、もうすでにふたりで空容器のそばで待っていた。
ふたつの容器にごはんを入れてやると、むんはグレの方の容器でいっしょに食おう
として怒られてるんで、こっちだ、ってもう1個の容器に誘導してやったら、食い
はじめたんでひっこんだところ、またグレの怒る声が聞こえる。しばらく経ってか
ら玄関に出てみると、ふたりとも帰っていて、グレの方の容器はほとんど食い終わ
ってるのに、むんの方のは、あんまり減ってない。
あ、気のきかない方のが出て来たね〜、ごはん出してくれるんだよね、さ〜、か〜
ちゃんといっしょにごはんだ、ごはんだ、いっしょにこ〜、首つっこんでなかよく
食お〜、って思ったら怒られちゃったね〜、そっちにあんだろ、って?あんだけど、
か〜ちゃんといっしょに食いたいんだよね、じゃ、こっちを食うけど、ちょっとく
っついて食ってい〜でしょ?あ、また、怒られちゃった。じゃ、い〜よい〜よ、こ
っちでひとりさびしく食うから、つっても、あっちの家で食っちゃったから、あん
まし食いたくないんだけど、ま、ちょっと食ってるふりしてみっかね。