3/26のしゅちょう
            文は田島薫

(自民党政治の頑迷性、について


今朝テレビで国会中継を見てたら、北朝鮮の金正恩氏と米国トランプ氏の会談が実現し

そうなもんで、自民党二世議員の1人が安倍首相にお願いのようなことを言った。

その議員が米国で共和党の議員たちと会見した時、トランプ氏は実は共和党の中では浮

いた存在で、自分たちの意見より日本の安倍首相の意見の方がよく聞くのだ、って言わ

れた、って(これは日米お世辞合せんみたいな状況のよう)、だから、その会談の前に

是非、トランプ大統領に、北朝鮮の非核化、って原則を固持した話し合いをしてくれる

ように伝えてほしい、だと、これは適確なアドバイスなのかどうか。

北朝鮮イコール危険な国、その国が持つ核兵器はわが国にも危険をおよぼす恐れがある

から絶対に廃棄してもらう、って原則を曲げるな、ってアドバイスしろ、って言ってる

わけなんだけど、これは米国からの攻撃の抑止としての核武装、って北朝鮮の立場を考

慮して、とりあえず緊張関係ばかりが高まってる現状を和らげて戦争の危険性を回避す

ることを優先し、妥協できるところは相互に妥協、段階的に理想的解決に努力して行く

べき、って全く公正な考えの韓国の文大統領の足を引張る話なのだ。

何度もここで言ってることだけど、北朝鮮の核武装を非難してパキスタンやイスラエル

のことを触れないのは矛盾だし、核兵器が危険だと言うなら米国その他の核保有国のす

べてに核保有をやめさせるのが公正な意見というものなのだし、北朝鮮はそれを主張し

てるのだから、それに対して一党団結したように頭から非難してる自民党全員が安倍首

相のたいこ持ちになってるようだ。

で、その二世議員、たいこ持ちの頑迷なお願いをしたら、さっさと財務省の公文書偽造

修正問題について移って行き何か言ってたんだけど、こっちの問題の本質も安倍首相の

たいこ持ちになった理財局長らの忖度、ってことのようで、どうもこれは、2014年に

安倍政権が人事局を内閣に作り人事権を集めたことで、役人たちが自分の保身のため安

倍首相の顔色をうかがってばかり、ってようなばかげたことになってるのだ。

安倍政権は、発想に悪気はなかったのかもしれないんだけど、原発やら軍事関係の企業

の意向に沿うことで業界からの歓迎を受けてるもんで、自身の政治能力に過剰な自信を

持ってしまったのかもしれない。

隣国が危険だから防衛技術を充実させる必要がある、って言って、その産業に貢献して

ればなんだか経済発展にもいいかのように見えるかもしれないんだけど、米国などのそ

のような政策の結果が世界各地で様々な内紛の要因になり、世界各地で戦闘が起きてる

現実を見れば、率先して軍事的側面ばかり強調してるわが国の安倍政権は平和憲法を持

ち、世界から好意と期待の視線を浴びていた安倍政権以前の平和貢献の可能性より後退

して行ってることを自覚し全面修正すべき時なのだ。


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