12/3のねこさん       文は田島薫

なかよし


引っ込み思案のむんはニケとパネとだけじゃれあったりすることがある他は、みんな

で集まってるところなんかへは加わらないんだけど、他の3人はいっしょにいること

が多い。で、わが家の前の坂の途中のわきにあるだれかの家庭菜園の草地に、そこの

子供が作った発泡の箱の寝床があってそこに最近はパネが太った体をびったりと沈め

て寝てるんだけど。先日はそのとなりで小さなバットが、手前にニケが、どちらも箱

にぴったりくっついて寝てた。はじめにパネとバットがいて、ニケがそれを見てすぐ

にわが家の庭から坂を駆け上がってそっちへ参加するパターンなのだ。それをむんは

はなれた木陰から見てる。


ぼくとここで遊びたがるこいつもきらいじゃないんだけど、も〜日陰んなっちゃって

るし、なんだかあんまし楽しくないんだよな、それよりあっちの方で気持よさそ〜に

日なたぼっこしてる連中の方へ行きたいんだよね、て、わけで、あっち行くかんね、

よかったらおまえも来たらい〜よ、ここだここだ、い〜ね〜、こ〜みんなで、日なた

ぼっこ、しやわせだね〜、いやいや、しかし、あいつも来ればい〜のにな、おかしな

やつだよね、しょ〜がないからまた後でちょっとだけあいつと遊んでやっか。


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