11/19の日記          文は田島薫



谷中からアメ横へ


先週は月曜のココ通更新日、どうしてるかな、って思ってても、私が全然連絡しないん

で家人からいつもとがめられてたんだけど、その療養中のサニーの方から、久しぶりに

達者な風刺イラストが2点届いた。

水曜の朝、玄関につる下げといた柿がすっかり固く縮んでたのを取りはずし、午後、札

幌のクボセンセーの兄貴に何個か選んでパックし、家人が郵便局から送ったんだけど、

私は軽い感じに封筒で柿だけ送ればいいと思ってたら、家人が是非紅茶も送りたい、っ

てきかないもんで封筒はふくれ片面は切手だらけになった。

木曜は、何日か前にマーケットで3パック買ったキズものリンゴをジャムに煮た。

天気予報が土日の天気はあまりよくない、って言うんで、晴れた金曜は、早めのランチ

を食ってから、谷中へ散歩に行ってみっか、って家人と電車に乗ってにっぽりへ。

昔クボセンセーと夕方酒を飲みに来て何度も真ん前を通ったのに、一度も中へ入ったこ

とのない朝倉彫塑館の前へ行って見よう、って入ったことのある家人が言うんで20メー

トルぐらい路地を入って門の前まで行き、看板をながめてから戻り、谷中銀座への階段

を下りた。通りは外国人観光客も混じってけっこうな人通り、コロッケを1コだけ買っ

てふたりで少しづつかじったりしながら歩き、場所を移したらしい家人が昔何度か来た

ことのある籠細工店へ入ったり、陶磁器店をのぞいたりしてから、大通りに出て、家人

のお茶の先生で書の生徒(?)である年上の友人が昔住んでた場所へ行ってみたい、っ

て言うのにつきあって、西にっぽり方向へ数百メートル行ってから戻り、今度は千駄木

の駅からさんさき坂へ。家人は、知ってる千代紙店で紙を買いそばのせんべい店でせん

べいも買ってから、また例の商店街の出口まで戻り、御徒町ガード下クラフト商店街に

もあった小さなスタンド式コーヒー店でひと休み。そこを出てからすぐ並びの昔クボセ

ンセーに教えられてたアップルパイの店でそれを1つだけ買った。そこから坂の路地を

辿って岡倉天心記念碑や、下のグランドから子供たちの遊ぶ声がにぎやかに聞こえるか

っこいいコンクリ作りのでかいコミュニティセンターの裏手を外国人観光客とすれ違い

ながら瓦土塀を抜け、東京芸大方向へ。

上野公園を抜けてアメ横へ着くころは暗くなってるだろうと思ってたのがまだ明るいう

ちに到着。やはり、ここいらの距離は田舎にくらべるとみんな近いもんなのだ。

混雑のアメ横で焼き海苔200枚やでかい昆布やショーガやナッツを買込んでから帰路に。

日曜の晩、呼び鈴があったんで、なんだなんだ、って玄関行くと、懐中電灯で照らす配

達員がクボセンセーの兄貴から送られた札幌の有名なチョコ菓子を持って立っていた。


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