9/4の日記          文は田島薫



ショッピングムービーオイルスティン


旅行と映画が好きな家人は時々そういったことのリクエストして来るんだけど、先

週は、近場でいいからどっかへ出かけたい、って、で、のりも切れたんでアメ横行

ってついでに有楽町でジャームッシュの映画「パターソン」を先に観よう、ってこ

とに決まってたもんで、曜日を選んでたんだけど、食料の買い出しの日程や雨や、

ワールドカップ最終予選のサッカーテレビ観戦日程もあったんで、結局金曜の2時

過ぎの回に有楽町の映画へふたりで出かけた。

小さな地味な作品だし空いてるだろうと思ってたら、ビル4階の入口付近は人が大

勢たむろしてて、シニアのわれわれには無関係な月始めのサービスデーを選んじゃ

ったようで、その回の席はわれわれの前の1人が買った後は残り1つだけになっち

ゃったんで、次の4時半のチケットを買い先に御徒町へ引き返しアメ横へ。

のりは今年不作のようで春に買った時、値上げに驚いてたんだけど、更に値上げに

なってたんで30帖買うつもりだったのを思わず20帖に縮小。ナッツその他を買い

時間があったんで松坂屋の屋上のベンチで休んでから再び有楽町へ。

作品は日常の雑感を詩に書き続けてる若いバス運転手と、アーチストやミュージシ

ャンを目指してるらしいパートナーの女性との日常生活の1週間の間に身近にいる

人々の間で起きる様々の出来事を、愛犬の散歩とバス運転の日課と詩のモノローグ

のリズムでうまくまとめたジャームッシュ独特のフレーバー。

夕食は牛丼でもいい、って家人は言うんだけどどうも本心は前回のわびしさを引き

ずってる風だし、ハンバーグかなんかの店を探してみても今ひとつ気分が乗る店が

なかったんでガード下の老舗安酒場に入り、かきフライやいか丸焼きととーふサラ

ダで私はビールと日本酒、家人は水とうーろん茶を飲んだ。

土曜は、何日か前に家人からリクエストがあった納戸や部屋の間仕切ドアにダーク

ブラウンのオイルスティンを塗込んだ。まず2階のそれをやったんだけど、買って

あったそれが油性でシンナー臭く作業性もわるいんで1階は翌日曜に水性のそれを

ホームセンターで買い直して来て塗り、2階の板床も薄めたそれを塗った。

作業してる間、家人は1人で2番目の最寄り駅に行きコーヒーその他を買って帰っ

て来て、わーきれいになった〜、って喜んだ。


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