7/18のねこさん 文は田島薫
黒とらのシェルター
先週火曜の暑い午後、家人と自転車で食料買い出しに行く途中のねこよこちょう入口角
の家、庭をのぞくと、テラス手前の縁台の下に黄とらが寝てるのが見えるけど、黒とら
はきょうもいない。黒とら、体少し弱わってたようだし、この暑さで死んじゃったかな、
などとふたりでらんぼーなこと言いながら、ゆっくり自転車移動させて駐車スペースの
すみずみまで探してたら、目のいい家人が、いた、車の下に、って言うんで見てみると、
陰んなってる暗闇に黒とらの寝転んでる足先がほんのり見えた。
いやいや、あちーもんで、あっちの台の下行ってみたんだけど、あにきが寝てるそばで、
寝てみっと、なんだかそこもあちくて、あにきも、おいおまえはあっち行けよ、って言
うし、ま、ぼくも、ここにゃいらんね〜な、って思ったんで、いちお〜、はいっ、って、
い〜返事してここへ来た、ってことなんだよね、いやいや、ここのがあっちより涼しく
てよかったよかった。あれで、あにきがい〜よい〜よここにいて、なんて言っちゃって
たら、ぼかーはあそこで死んでたかも。やっぱりあにきは、やさし〜んだよね。