6/26のねこさん 文は田島薫
黒とら瞑想中
晴れて暑さもそれほどでもない先週土曜の午後、家人と自転車で食料買い出しに行く途
中のねこよこちょう入口角の家。庭をのぞくと、植木の向こうのテラスに黄とらの姿が
見えて、今家ん中へ入って行ったとこで、家人は見そこなったようだ。黒とらの方は、
やっぱり、少し日陰の駐車スペースの奥の、少し高くなったコンクリの上に体を伸ばし
て寝転んでぼーっとしてる。われわれが、ゆっくり通り過ぎながら、よ、って手上げて
あいさつしたのに気がつかない様子。ずっと前に、自転車止めて少ししつこく声かけた
らわざわざこっちへ歩いて来ておあいそしたことがあったんで、あまり気〜遣わしちゃ
わるい、ってことで、あいさつもかんたんにしてたんだけど、そうするとたいていこっ
ちに目を向けてうなずく(?)ぐらいの反応したのにきょうはそれもなし。
いやいや、なんだか、眠いよ〜な気持い〜よ〜なそ〜でもないよ〜な、ぼーっとした気
分だね〜、でも、ま、なんだかだれかに呼ばれて、そっちへわざわざ歩いてって、さわ
られたりすんのを我慢してるなんてのよりはよっぽど気持い〜よね、だれかに呼ばれる
と、ぼか〜ど〜もすぐそっち見ちゃうクセがあるんだよな、そ〜すっと、返事もしなき
ゃいけないよ〜な気分にもなるし、めんどくさ、おしっ、もーこれからは、だれかに呼
ばれてもそっち見ないことにすっか、…んと、ごはんもらう時以外は、言ってるそばか
ら怪し〜のが来て、なんか合図してる感じだね、やばいやばい、そっちはせんぜん見え
ませんよー、ぜんぜん何も聞こえませんよー、ぼーっとしてるだけですよー。