3/6のねこさん 文は田島薫
黒ねこさんの待ち伏せ
今朝、2階の居間で体操かなんかやってると、外で少し野太いねこさんの鳴き声がするん
で、下見てみると、グレがよく寝そべってる近くの飛び石の上に先日の小太り黒さんが寝
そべってて、すぐにこっちを見上げてるんで、こっちもじっと見てると、あっちもじっと
見続けてるんで、テキトーに切り上げた。しばらくして見るとまたこっちをじっと見上げ
てるんで、こっちもあっちをじっと見続けて、テキトーに切り上げて、またしばらくして
見てみるとねこさんもういなくて、家人に聞くとフェンスの向こうへ行った、って。
かわいこちゃんのにおいがすんだよな、ここらあたり、ここで待ってっとかわいこちゃん
が来るかもな、それだと楽でい〜よな、も〜、あっちこっち捜しまわってんのはくたびれ
ていけね〜やな、へとへとんなってかわいこちゃん見つけたとこで簡単に振られちゃうん
じゃ、元も子もない、つーことで、こりゃ、い〜ね〜、ここで寝て待ってりゃい〜、って
ことで、へへへ、お、だれかがこっち見てるな、ライバルか〜?なんだこんにゃろー、あ
っち行け、かわいこちゃんはわたさないんだかんな、お、やっと行ったか、って思ってっ
とまた、あいつだ、なんだこんにゃろー、ってにらみかえして、っと、お、行った行った、
まてよ、ひっこんでからあいつめ、こっちへ来んじゃないだろ〜な〜?、それだとやばい
よね、ケンカぎらいのぼくとしては、ちょと向こうの方へ行くことにすっかな。