3/13のねこさん 文は田島薫
黒ねこさんの待ち伏せ 2
先週末ごろ2階の居間から下見ると、またグレの来る場所の近くの飛び石に黒が寝そべっ
てるのが見え、こっちに気づいて見上げてるんで、こっちもじっと見つめてやった。
しばらくすると、家人があ、グレが来た、って言ってから笑ってるんで後で聞くと、黒
がいるのに気づいて、一旦フェンスの外出てから迂回してごはん場所に来た、って。
ごはん場所は、ねこさんのだれかがしっこをかけてるのがわかり、先日玄関前から裏の
プロパンの陰に移したんで、2階の四畳半の部屋の窓から見えるだろう、って見てみる
と、ごはん食って動いてるグレの胴体としっぽと、1メートルほど先の物置きの前で黒
が座ってそれをながめてるのが見えた。しばらく後にはもうふたりともいなかった。
いやいや、またかわいこちゃんの来るとこ来ちゃったね、ここで待ってる、ってーと、
上からライバルがにらむんだよな、ほら、やっぱり、にらんでやがる、おし、きょうは、
こっちもがんばってにらみかえし続けるぞ、ひっこんだね、ひっこんだけど、ぼくはま
だ逃げないね、おっと、まだ、つっちゃったね〜、あり?後ろからあのかわいこちゃん
が来たよ〜なんだけど、あっちまわっちゃったか〜、え〜おかし〜ね〜、こっちか〜?
お、いたいた、ごはん食ってるね〜、じゃ、食い終わるの待つかね〜、ぼくは食って来
たから、気にしないで残さなくてい〜んだからね、でも、残しちゃってくれるかもな〜、
そ〜したら、しょ〜がないから、じゃ、残りをいっしょに食お〜、とかなんとか言って
なかよくなっちゃお〜かね〜、なんて言ってる間にかわいこちゃん食い残してどっか行
っちゃったぞ〜、って思って、見てみっと、食い残してはない。