11/27のしゅちょう
            文は田島薫

憲法より先にやるべき法整備、について


安倍政権が継続することになり、ますます政策の独裁的傾向に歯止めをつけにくくなって

行く危険性を感じる昨今なんで、是非ともより民主的な行政の形体をとりもどす法整備に

議会は努力してもらいたいもんなのだ。

安倍政権が国民を不幸にするつもりで政策をやってるわけじゃないことはわかるんだけど、

いくらよかれと思ってやった政策であっても、公平で充分な状況分析や討議を経たもので

ない限り、過ちや問題を残す可能性は多々あるわけで、だから議会による民主的な判断が

必要なのだし、それが充分に発揮されるような環境が必要にもなるのだ。

現況の国会を見てると、首相が、色々教育費の無償化とか景気高揚で国民の生活を豊かに、

とか言ってても、所得格差は広がる一方なのだし、国民の利益よりもまず産業界の意向ば

かり汲んで政策を押し進めてるように見えるわけで。野党の方だってとにかく与党の不正

などをあばいて政権交代の足掛かりにしよう、ってことばかり考えてて、やっぱり国民の

利益への具体的貢献をできる政策提案などが後回しの感があるのだ。

与党の政策上の問題点や不正を追求するのはいいけど、野党のやるべきは、それと一緒に、

そういったことを規制しにくいグレイゾーンとも言うべき法律の曖昧さを排除し、はっき

り規制する国民にもわかりやすい法律をどんどん提起して行くべきだろう。

例えば、日米安保についての集団的自衛権についての法律家を招いての意見を聞いても、

ほぼ全員が法律違反である、って結論づけたのに、政府は完全無視してそれを強行したわ

けだけど、そういった時には政府を動けなくする法律とか。

森友学園、加計学園設立認可の過程で省庁間の忖度のようなことが起きることを防止する

すべての進行の通達や確認を各担当署名の文書によって行い、その書類の廃棄禁止し、そ

れへの閲覧はいつでもだれにでも許可し、違反するものは厳しく罰する法律とか。

政治家への個人的接待や献金は完全禁止する法律とか。

議会での質疑応答は与党への野党からのものが一番大事なわけだから、与党同士の無意味

なそれは1割ぐらいにし、野党に9割割り振る法律とか。

当選は天国、落選は地獄、ってような選挙のことばかりが議員の関心事にならないよう、

志ある者に門戸を広げる選挙に金をかけないで済む体制整備する法律とか。

同じく議員になることが利権にならないように、報酬の大幅カットを決める法律とか。

首相が法律無視した時など、即座にそれを糾弾して止めさせる権限を持つ第三者機関の設

置を決める法律とか。まだまだ民主的な法律をどんどん世に問うのがいいのだ。




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