10/2のしゅちょう 文は田島薫
(安倍首相の危険性ついて 2)
先週末に安倍首相が衆議院解散宣言、3週間後の投票日に向け与野党が動き出した。
小池都知事が代表する「希望の党」に、自民党の離党組や野党が合流することになり、民
進党員などは全員合流のつもりだったような時、小池代表などから、全員受け入れるつも
りはない、基本政策目標の一致が必要だ、って言われ動揺も。
それらの状況について、批判しようとすればだれでもなんとでも批判することはできるわ
けで、現に巷の飲食街などにいる人々にコメントを求めて、政治家たちの右往左往がばか
げたもんに見える、ってことを言ってるような新聞記事を見たし、テレビでは人気若手作
家のひとりが、小池さんの民進党選別は傲慢だ、ってような意見も聞いた。
どれも一理あるように聞こえるわけで、どういう感想を持つのも個人の自由かもしれない
んだけど、今回の選挙の持つ意味はこれまでのものの、期待を裏切るような力不足の野党
に投票してもしょうがないしとりあえず景気よくするって言ってる自民に入れとこう、と
か、支持政党ないから今度も棄権だ、などと言って済んでた時とは、今後の世界にもたら
す影響の重大さが全く違うのだ。
核武装をやめずに威嚇をくり返す北朝鮮の射程内に収まる日本が、危機状況にある、って
盛んに吹聴しては米国との軍事同盟強化や軍事参加を拡大しつつ、北朝鮮への経済制裁や
先制攻撃の可能性まで隠さない安倍首相は、意識的か無意識的かはわからないんだけど、
わざと危機状況を強め、軍事独裁体制作りをしようとしてることが明らかなのだ。
だって、自衛隊を普通の軍隊にするための集団的自衛権を謳った日米軍事同盟強化や、武
器輸出の解禁、特定秘密保護法、共謀罪取り締り法、と次々とへ理屈をつけちゃ強行採決
をし続け、次の目標は憲法改正や緊急事態法で自身の独裁権を強めたいようなのだから。
いろんなへ理屈を言いつつ、国民の自由を縛る方向へ向かってるわけで、当人は全く違う
って言うに違いないし自覚もないのかもしれないんだけど、歴史的に見た各国の独裁政治
への移行例と非常に合致してるわけで、次々起こりうる状況が重なれば、安倍首相はヒト
ラーもどきになることもありうるのだ。だって、米国とともに北朝鮮に無謀な圧力を加え
続けたとして、北朝鮮から実弾ミサイルでも飛んででも来たら、即、緊急事態宣言をされ、
戦時の悲惨状況再現になり国民の自由意志は完全無視されることになるのだから。
「希望の党」はまず自民党離党者と自民党支持者の理性ある層の受け皿であり、民進党に
失望した層の受け皿にもなるのだし、筋を通した社民党や共産党の立場もあっていいし、
とにかく、国民にとって今回は安倍自民党を過半数割れにすることが必要条件なのだ。
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