10/16のしゅちょう 文は田島薫
(安倍首相の危険性ついて 4)
衆議院選の自民党立候補者の選挙応援に安倍首相が行くと、さすがに森友学園や加計学園
の不正援助疑惑の追求のがれが響いてか、批判が集中するもんで迷惑がられ自粛してるよ
うなんだけど、それでも、選挙の自民党の宣伝文句の、北朝鮮の脅威などに国民の命を守
る国防充実といったスローガンや、10%消費税を教育費無償などに使う、っていった言葉
をウのみにして、それはわるくない政策だ、って感じた層がけっこういるらしく、新聞の
当選予測アンケートでは自民党が過半数を越えそう、だと。
選挙用の宣伝文句は、短い言葉で聞こえのいいことばかりを言い、それの現実的な問題点
や危険性については隠してるわけで、この不都合な事実は国民に隠す、って体質は安倍首
相のひとつの特長で、ほとんど秘密裏のように独断先行強行採決で、集団的自衛権をふく
む日米安保を結んだり、特定秘密保護法、共謀罪取り締り法を作り、今後は憲法改正で、
緊急事態条項など、野党からのその不要性の指摘には耳をかさず、ヒトラーもどきに独裁
権を首相個人に集中し国民の権利を縛れる法をどんどん作るつもりのようなのだ。
憲法に謳う、わが国は軍隊を保持しない、って条項と自衛隊が矛盾するから、それをはっ
きり軍隊と明記したい、って考えそのものは正当かもしれないんだけど、戦争放棄の平和
主義憲法をより追求したとすれば、普通の軍隊ではなく、自衛に特化する自衛隊、ってこ
とで問題はないはずなのに、わざわざ、軍隊、って規定することは、どこの国にもある軍
隊と同じにしてしまうことになり、当初の人類が向かうべき理想の憲法の精神を白紙にし
てしまうことになるのだし、昨今の安倍政権の日米同盟の軍事協力強化策など新しい時代
への希望といったものとは真逆の方向へ進めつつある状況でそれをするなら、国民の命を
守る、って言いながら、かえってどんどん戦争を誘発する可能性の方が増すのだ。
第一、シリアやアフガンやアフリカでは今現実に戦争状況があるのだし、それに深く関係
してるのもたいてい米国であり、その一方的軍事政策がその原因を作ってることが多い時、
平和憲法を持つわが国は、そんな米国とは一線を画し積極的に平和外交に専念するのがい
いはずなのに、安倍首相は北朝鮮との外交努力もしないまま逆に、米国の軍事力を頼りに、
わざわざ軍事攻撃さえにおわせるような、危険なことばかり言ってるのだ。
北朝鮮が危険だから、って、だいたい、万が一、北朝鮮に米国が空爆でもしたら、わが国
も反撃にあう危険性ばかりか、第一、北朝鮮の罪のない大勢の市民の命を奪うことになる、
ってことを本気で想像したことがあるのだろうか、想像したら、軽々しくそういった馬鹿
げた発言はできないはずなのに。
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