1/23のねこさん       文は田島薫

久々の茶たろー


きのうの朝10時ごろ近所のスーパーへビールを買いに行こうと玄関を出ると、ひと月ぐら

い顔見せてなかった茶たろーがいて、ごはんを食べてるとこだった。こっちに気がついて、

慌てて後ずさりしながら、こっちをじっとにらんでるんで、ごはん足してやってから、出

かけながら見てても、すぐにはそっちへは行かないようだった。ごはんは昨夕、来たグレ

に家人が出してやった残りだったようだ。忘れ物してすぐに戻って来たら手前のアパート

の駐車スペースにグレがいてこっちも私を見て車の下へ隠れ、玄関前では食事途中の茶た

ろーがまた逃げた。買い物から帰って来るとグレも茶たろーもいなくて、ごはんはまだた

っぷり残されたままだった。


ど〜も、ここのごはんはあのダチの方に出してるんじゃないか、ってぼくは思うんで、先

にあっちが食って、もしも残ってた場合だけいただくことにしよーと思ってるんだけど、

あっちが来ない前に出ちゃった場合、がまんできなくて先にいただいちゃう時は気〜使っ

てうんと残しちゃうんだよな、さて、久々に来てみっと、おー、残ってる、ラッキー!、

これ全部ぼくがいただいてい〜んだよな、つって食ってるとこに、あ、ここのが出て来た、

あ〜、ごはんまた入れてる、てーことは、これはあいつの分ってことになっちゃうわけだ

な、そーすっと、ちょっとだけ気使って食わないといけないわけだ。つって、食ってると、

お、またここのが帰って来たか、もー食っちゃいかん、て言われるのかも、あー、やっぱ、

むこうにあいつが来てらー、じゃ、ぼくの方はこれで失礼します。


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