9/5の日記          文は田島薫

こまごまとした日常


先週も来る九州旅行のために、栄養バランスの悪い外食をフォローする野菜ジュースやヨー

グルトを買える現地のスーパーやコンビニの位置を確認したり、電車乗り換えの確認をした

りして長い時間を使った。そんな合間に、先日藍染めワークショップに参加したはるさんち

ょうさんの妹のケーコちゃんから、砂浜のオブジェのようなはがきが来て、じぶんちの犬の

絵(写真を見せられ済み)を描いてくれ、って言ってるんでとりあえず、返事のはがきいっ

ぱいにボールペンと色鉛筆でよれたような犬を描いてサインし、謹呈として送ったら、翌日

ぐらいにメールが来てうちの子そのものだ、ってよろこんで、今度は別のも写真持って行く

から描いて、って言うんで、まだいんの?って聞くと、星んなった前の犬、だって。

金曜日のゴミの日、朝ゴミを捨てに行こうとしたら、先日となりのバレエ教室の亭主が枝下

ろししてた枝がたばになって玄関前に置いてあり、留守のようだったんで、いっしょに捨て

てやろうかな、って思ってから、いやいや、ひょっとして後で、草木染めの材料にするんだ

った、とか、これでたき火して焼き芋大会やろうと思ってたのに、って可能性も0じゃない

なと考え直し、やめといて、土曜にバレエの先生である奥さんがレッスンに来た時、次のゴ

ミの日に捨ててあげましょか?、って確認とろうと、声かけて、ここにあった木〜って、言

いかけたら、もう自宅に運んだ、って、見ると枝はなくなってた。

土曜か日曜の昼間、2階のハメゴロシのガラス窓に蜂がいるんで、外へ逃がしてやろうと、

羽をつかんだんだけど、いつもはふたつの羽をなんとかうまく同時につかんでたのが、その

時は片方だけでいいかな、ってやったのが間違いでたちまち指先を射されてしまった。すぐ

に蛇口行って洗いながら口で毒を吸い出したんで、なんとか大丈夫のようだ。

日曜の午後は、家人の親戚へのお土産の物色に2番目の最寄り駅のデパートに出かけた。

駅の手前のマンションのいつも通りぬける通路に人だかりがしてて、ハワイアンの音楽が聞

こえるんで、なんだろう、って思って近づいたら、小さなステージの上でバンドと中高年婦

人ダンサーズが踊ってるのを、折りたたみ椅子で住民が観てて、そばに、焼そばや、スープ

かなんかの出店が出てた。われわれはそこをゆっくり目立たないように通りぬけた。

駅前のとりあえず向こう側のパルコの方へ行ってみると、前の広場はこっちもお祭りのよう。

やっぱり小さなステージで若者のバンドが青春ロック、といったようなもんを声張り上げて

歌ってて、ずらっと出店がならんだ前で大勢の人々がプラスチックグラスのビール持ったり

してうろうろしてた。われわれはそれを横目にまた向こう側のデパートの梯子に向かった。


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