9/20のねこさん 文は田島薫
茶とらの雨やどり
雨模様のきのうの夕方、近所のスーパーへ買い物行って来た家人が、玄関とこにねこさん
が来てる、って、屋根のある郵便受けの下にいたねこさんに家人がやさしく声かけながら
ゆっくり近づいたら、ちょっとだけ奥のプロパンのある方へよけただけで逃げなかったか
らそっとドア開けて見てみて、って言うので、1階に降りてからその通りにしてみると、
出たとこにある郵便受けの下に新人茶とらが座ってて目があった。茶とら慌てて何歩か外
に踏み出してちょっとふり返り、私が、大丈夫、って感じでちょっちょっ、って舌で合図
したら、またもっと逃げてから、またふり返ってから、また私のちょっちょっですっかり
道路の向こうへ逃げて行ってしまった。
いやいや、い〜とこみっけたね〜、屋根があるし、ここなら雨さんにぬれなくて済むね〜、
それにちょ〜どこの箱の下が一番落ち着くね〜、きょうはここでゆっくり雨さんが帰んの
を待つことにすっかな、つってるそばから、雨さんが帰る前にだれかが先に帰って来ちゃ
ったよ〜だぞ、やばいっ、逃げた方がい〜のかな、でも、なんだか、やさしそ〜な人だな、
逃げなくてい〜、って言ってるよ〜だね、じゃ、ちょっとだけ念のためにこっちへ体移し
てみて、じっとしてると、中へ入っちゃったね〜、じゃ、大丈夫なんだね、じゃ、また、
さっきの場所に戻って、と、つってるそばから、またドアが開いて、さっきの人かと思っ
たら今度はわるそ〜なやつだ、こりゃいかんだろ〜、やばいっ、なに、大丈夫だって?、
いやいや、信用できないね〜、も〜1回見てみっと、やっぱりこりゃやばいっ。