8/29のしゅちょう
            文は田島薫

体調不良の治し方、について


50や60才にもなると、たいていの人に病気のひとつやふたつはあるもんで、私の友人た

ちを見回しても、ほとんどが頻繁に病院通いしてたり、一時命の危険さえ感じさせる状況

になったことがあったり、実際に死んじゃった者もいる。

人が病気になるには原因、ってもんがあるわけで、それが先天性のものだった場合にはあ

る程度しかたがない面があるのかもしれないんだけど、それにしても、ふだんの生活の仕

方で毎日の体調の良し悪しは決まってくることが多いはずなのだ。

ましてや、現在一切の治療法がない奇病じゃない限り、なんらかの体調改善方法はあるは

ずだし、昔、不治の病と言われた癌だって、今は末期のそれから何十年も生き続けてる人

も大勢いるのだし、あらゆる病気の治療技術は日進月歩で進歩し続けてるのだ。

で、そういった奇跡的回復者に共通してるのは、結果的にでも自分で治す行動をしてる、

ってことのようだ。

医者から例えば、3ヶ月の命です、って告げられたとしても、それは、医者のところのベ

ッドで言いなりになってれば、ほぼスケジュール通りに行きます、ってことの意味なんだ

から、そんなことおとなしく聞いてるんじゃなくて、自分で治す意欲持って努力するのが

いいのだ。それで、医者の予想より何年も生き延びてると、自分の治療が思ったより効果

を上げた、ってことで医者にとっても喜ばしいことのわけで、ところが、医者の希望的展

望で、大丈夫そんなにすぐ死なないし、治す努力しましょう、などと、誠意を持って言っ

たとして、患者自身が回復の努力しないで医者まかせにしてて、早めに死んじゃったりし

た場合、医者には責任を問われる危険があるから、医者の方は、たいてい悪い見通しを言

い勝ちになるのは、ある意味しょうがないことなのかもしれないのだ。

癌をはじめあらゆる病の最新治療法はインターネットで調べれば出てるんで、患者自身が

それを調べて医者を選別することができるんだけど、わが国の医者の中にはそういった勉

強をせずに、10年前20年前の古い治療法を実施し続けてるのがけっこういるらしいから、

自分で調べたり質問したり、医者の言うこと全てを絶対視しなくてもいいのだ。

それに、あきらかに緊急入院手術が必要な病状でない限り、体調を健全な方向に持って行

くのは、徹底した毎日の食事バランス管理、運動やマッサージ、好きなことをする生活で

の免疫力強化、ってような月並みなことの持続がある日奇蹟をもたらすはずなのだ。

先日のテレビでは、脳硬塞でリハビリでも無理だ、って判断された半身の手足が完全マヒ

の人がびくとも動かない手に脳から動け、って指令を出す練習を自分でしてたら4〜5日め

に、下にそえた動く方の手に乗せた動かない手の指先が、かすかに動き、何年後だったか、

手足は動くようになって、ふつうにやあ、って手を上げ自宅の階段を降りてきたのだ。




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