7/4のねこさん       文は田島薫



小ミケがまたそこにいた


先週の金曜の遅い午後、コンビニ支払いとついでに近所のスーパーへビールその他を

買いに出かけた帰りの稲荷神社となりの家の前の道にまたミケの小さい方が寝そべっ

てた。ねこさん、近づいて来る私を見ながら、少し不安そうな顔をしてるんだけど、

同じ姿勢のまま平静そうなふりをしてる模様。1メートルぐらいんとこで私は立ち止

まり、よ、暑いね、とかなんとか話しかけてから、ちょとさわってやっか、ってゆっ

くりしゃがみこんで、ちょっと手をのばしてみると、さっと体を起こして私の手から

のがれる位置に移動した。じゃ、い〜よ、って私は立ち上がり、手をふって立ち去り

ながら、ちょっとふりむいてみると、ねこさんそん時もまだこっちをじっと見つめて

たんだけど、すぐに目をそらした。


いやいや、ここが気持いんだよね、って寝そべってると、まただれかじゃまもんが来

るんじゃないかな、って心配んなんのがここの場所の玉にキズなんだよね、つってる

そばから、またあのおじゃま2人組のひとりだよ、どーしよかね、すぐ逃げんのも、

なんだかあんにゃろめに負けた気分なっちゃうからやだし、かと言ってここでじっと

してるまにそば来られてひっつかまっちゃったら目もあてらんないから、さて、つっ

て迷ってる間にも〜、こんなそばまで来ちゃったじゃん、おっと、とっと、手だした

か、わかりやすいね〜、ほら、そ〜はいかないんだよ〜、って、ここで、ぱ〜、って

遠くに逃げちゃう、って手もあるんだけど、それだと負けた感じんなっちゃうから、

ここで、ちょっと、がまん、ほ〜ら行った行った、も〜、帰ってくんなよ〜、あ…


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