7/11のしゅちょう 文は田島薫
(自民党の危険性、について 2)
憲法改変計画を隠したまま経済成長の「継続」を前面にアピールした自民党の選挙運動を
素直に受け取った老若男女も多くいたらしく、保守が3分の2弱得票した。
自民党に入れた豊かとも思えない人のコメントを見ると、やはり、安倍自民党の雇用も増
え賃金もアップしてよくなってるよくなってる、って呪文にだまされちゃって、野党主導
の政治は不安定で不安だから、国防についても、中国やなんかが脅威になってきてるから
必要なんじゃない?、ってようなことらしい。
最低賃金の非正規雇用でやっと生活してるような人々も、仕事あるだけいいじゃないか、
って脅されれば、完全失業やホームレスになる恐怖に怯えたかもしれない。
理想の社会、ってもんは実現できるもんなら自分も賛成したいけど、現実は明日の食い物
も保証されないような不安な革命的政変はごめんだ、ってことなのかもしれない。
そのうちみんながよくなる、って言ってるんだから波風立てずに信じてみよう、ってこと
なのかもしれない。本当はいろんなことで自民党やつるんだ産業界にとっくにだまされ続
けていることには気づく余裕がないのか気づいても気づかないふりしてるのかも。
言葉は重宝なもので、いいことばかりを言って、知られて都合のわるいことは言わない、
って自民党のやり方を、きちんと見抜くには、きちんと物を考えたり実行してる人とよく
話合ったり知ったり自分でも考えたりする習慣がだれにも必要なのだ。
保守の方で立候補した人も、「いい政治」をしたい、って多分だれでも思ってることは事
実なんだろう。例えばアイドルから当選した若い女性は、自分の子供が障害を持って生ま
れて来たことで、そういう関係の福祉の充実にがんばりたい、って言ってることに嘘はな
いだろうし、大阪維新の会などは議員報酬をカットする、って志に嘘はないだろう。
ところが自民党と足並み揃えた時、自民案のような戦争参加型(もうすでに自民政治がそ
ういう方向に動き出してるのが事実なのだ!)なんだか抽象的な美辞麗句につつまれてい
ながら本質は、国民の人権を縮小しようとする憲法改悪案が提出された時、そんなことを
本気で考えたこともあんまりない、善意はあるけど言わば専門外のことに、反論や反対を
できる保守議員がどれだけいるのか、これまでの経過見ればちょっと絶望的だろう。
このままなら保守が議案議決権をとったわけだから憲法改変案が通り、近い将来国民投票
にかけられることになるわけだけど、そこでのわれわれの選択が最後だ。
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