6/6のねこさん       文は田島薫



小ミケが向こうにいた


きのうの夕方、家人と近所のスーパーへビールその他を買いに行く途中、稲荷神社と

なりの家の狭い庭をのぞくと、発泡の箱にミケの小さい方が寝てる背中が見えた。帰

りはちがう道からわが家へ下りる坂の上で神社の方をながめると、小ミケが道まで出

て来てて寝そべってるのが見えた。よ、ってふたりで手上げたら、ねこさんの方も気

がついたらしく首をこちへ向けてちょっとの間こっちを見たんだけど、すぐに首を元

の方へ戻して、もうこっちは向かなかったんで、われわれは坂を下りた。


いやいや、昼寝してたんだけど、なんだか道の方に陽が当ってるよ〜だから、そっち

の方が気持よさそ〜だし、移動してみっかな、んん、ここがい〜ね〜、ちょうどい〜

あったかさでさ、そ〜いえばこないだ、こ〜やって、おんなじよ〜に、あったかい平

たい石の上でくつろいでたら、なんだかじゃまが入ったことがあったよ〜な気がすん

だよね〜、なんだったっけかな、おっと、向こうの方でだれかがなんか言ってるよ〜

だね、あ、あのじゃまもの2人組だ、やばい、目あわさない目あわさない。


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