思いつくまま、気の向くまま
  文と写真は上一朝(しゃんかずとも)


シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせい、昨今の図書館の批判もしてるようです。





BOOK-OFFは、わが図書館




BOOK-OFFという古本のチェーン店がある。

本の内容に関係なく新旧で値段をつけるので古本業界ではひんしゅくをかっていたが、い

つのまにかメジャーな存在になってしまった。

表題に、「BOOK-OFFはわが図書館」とつけたが正確には「BOOK-OFFの100円の棚」

は、わが図書館ということだ。なぜかというと、公立の図書館には必要な本がそろってい

ない。ほんらい図書館というものは街中の本屋で簡単に手に入らない本を読むためにある

はずなのに、昨今の図書館は利用者の要望で本を購入するのでベストセラーが何冊もある

というおかしなことになっている。

それにひきかえわが図書館は、大きな店ではおおよそ10メートルくらいつづく書架に文

芸書からはじまり、時代物、ミステリー、随筆、自伝、政治経済、趣味、健康、子育て、

ハウツー本と一通りのジャンルのものがそろっている。これは普通の公立図書館とくらべ

ても遜色がない。かえって種々雑多な取り揃えは図書館よりもおもしろい本にであえる。

唯一の欠点は検索しても目的の本にたどりつかないことだ。これはあたりまえのことで本

が売られてこなければあるわけがない。もうひとつの欠点はご時世にあわせ値上がりして

きた。最近は200円の本がふえてきたところは100均の店に100円以上の品がふえ

てきたのとおなじである。と、文句をいっても2000円、3000円の本が200円以

下で手に入るのだからありがたい。


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